渋滞による経済損失は年間12兆円
集団運動における法則を探し、それを基盤にして科学的に集団の行動を考える「渋滞学」
車間距離を40m以下にしなければ、渋滞は発生しない? 年間12兆円ともいわれる渋滞による経済損失を解消するための鍵は、人の心にあった。本書の著者、東京大学教授の西成活裕は、渋滞のメカニズムを物理学や数学の見地から解析し、解消法を導き出す「渋滞学」を生み出しました。高速道路の渋滞、電車の遅延、運動会の場所取り、インターネット、流行や噂…社会にはびこる様々な「渋滞」にメスをいれます。
目次
- はじめに
第1章 「渋滞学」へようこそ
世の中は「渋滞」だらけ
「渋滞」を科学する「渋滞学」
なぜ「渋滞」は発生するのか
…ほか
第2章 「渋滞」の先頭は何をしているのか?
そもそも「渋滞」とは何なのか?
なぜ「自然渋滞」は起こるのか? ~メタ安定の崩壊
なぜ「自然渋滞」は起こるのか? ~4%の上り坂=サグ
…ほか
第3章 世の中は「渋滞」している
生きものの世界の渋滞
アリの行列と渋滞
意外なところに発生する渋滞 ~「音楽」の渋滞
…ほか
第4章 渋滞学が実現する快適社会
問題は「自然渋滞」対策
どうすると自然渋滞はなくなるのか
なるべく分散すべし
…ほか
あとがき