宇宙の95%は正体不明
古代インドの宇宙観から、宇宙をめぐる宗教裁判、
相対性理論、最新・ブレーン宇宙論まで。
宇宙は私たちと密接に結びついています。
なぜなら宇宙を知ることは、宇宙の中に生きる人間を知り、「私」自身を知ることだからです。
本書の中でお話しする、人間の宇宙観の歴史をたどっていただければ、そのことをきっとご理解いただけると思います。・・・「はじめに」より
目次
はじめに
第一夜 ひとはなぜ宇宙を想うのか
宇宙の存在に気づく夜
われら何処より来たるや、われら何者なるや
「天からの文」を読み解く学問 ・・・ほか
第二夜 神の手による宇宙の創造
交通事故を起こしやすい星座
地域の特色が反映された古代の宇宙観
古代の人が思い描いた天と地の形 ・・・ほか
第三夜 合理的な宇宙観の誕生
ギリシャ人とトロイ伝説
ギリシャ神話における宇宙観
民主主義への移行がもたらした神話への疑問 ・・・ほか
第四夜 天動説から地動説への大転換
神に代わって宇宙の玉座に就いた「合理性」
キリスト教の誕生と発展
「無からの宇宙創造」を唱えたアウグスティヌス ・・・ほか
第五夜 広大な銀河宇宙の世界へ
見えないものを見たくて望遠鏡を覗き込む夜
ハレー彗星の再接近を見事に予言
未知の惑星の存在まで言い当てる人類の英知 ・・・ほか
第六夜 ビックバン宇宙論の登場
大きさや形を変えるダイナミックな宇宙
科学者たちを悩ませた光の速度の謎
光時計を使った思考実験 ・・・ほか
第七夜 新たな謎と革命的宇宙モデル
宇宙誕生の謎を解く「究極の理論」
宇宙の始まりは物理学が破綻する「特異点」
宇宙背景放射が同じ強さになる謎 ・・・ほか
- 佐藤 勝彦
(さとう かつひこ)
プロフィール
1945年、香川県生まれ。京都大学大学院理学研究科物理学専攻博士課程修了。現在、東京大学大学院理学系研究科教授。理学博士。専攻は宇宙論・宇宙物理 学。「インフレーション理論」をアメリカのグースと独立に提唱、国際天文学連合宇宙論委員会委員長、日本物理学会会長、ビックバン宇宙国際研究センター長 を務めるなど、その功績は世界的に広く知られる。1989年に井上学術賞、1990年に仁科記念賞受賞。2002年に紫緩褒章受賞。著訳書に『岩波基礎物 理シリーズ9 相対性理論』(岩波書店)、『ホーキング、未来を語る』(訳、アーティストハウス)、『宇宙はわれわれの宇宙だけではなかった』、『「相対 性理論」を楽しむ本』(監修)、『「量子論」を楽しむ本』(監修)(以上、PHP文庫)など多数。