法の鎧をまとった債権回収、巨額破たん、
カリスマ社長の野望、債権二重譲渡……
本格派金融小説!
元SFCG社員が描く
巨大ノンバンク消滅!
「財産狙いの過剰融資」「法の悪用」――。世間の轟々たる非難をものともせず、商工ローン最大手のスーパーファンド(SF社)は、電光石火の債権回収で驚異的な成長を遂げる。社長室長兼任で管理部長として陣頭に立つ倉澤は、カリスマ社長大上の懐刀として、問題案件を次々と処理していく。対峙するのは、企業舎弟、詐欺師、ネズミ講、大物右翼……。そして債務者救済を掲げる弁護団との死闘の果てに、倉澤が目撃したものとは……。2009年2月、数千億円の負債を抱えて破たんしたSFCGの元社員が描く、巨大ノンバンク消滅に至るリアルな経済小説!
※本作品に登場する人物・法人等は架空のものです。
目次
- 偽証
消えた担保設定
法の鎧
経済893(ヤクザ)
見えないバッシング
死者(スキャンダル)への対応
止め刺さず(上)
止め刺さず(中)
止め刺さず(下)
8枚目の盾
破綻兆候
情報漏洩
二度目――破綻、もうひとつの遠因
最後のババ抜き