村木事件は氷山の一角
「狂った検察」の実態!
「正義感」=なし!
「法の精神」=なし!
「道徳心」=なし!
元・裁判官が明かす検事の「証拠隠し」!
史上最悪の検察スキャンダル「証拠改竄」はなぜ起きたのか。20年間、裁判官の立場から検察と密に接してきた著者が、事件の本質と今後の「裁判」に与える重大な影響について、分かりやすく解説する。保身と無謬神話を守るためなら、無実の人間を有罪にしてもかまわないという恐ろしさ。裁判官が検事の偽証や証拠隠しを知りながら、それを見て見ぬふりをしてきた司法の「偽善」。正義と真実を取り返すために、いま何が求められているのか。国民必読の意欲作。
目次
- はしがき
第1章 史上最悪の司法スキャンダル
仰天の朝日新聞「スクープ」
「検事」のイメージを根底から覆す不祥事
「個人の犯罪」から「組織的犯行」へ
…ほか
第2章 「改竄」はこう行われた
「120円」が「8円」になる郵便制度
「支離滅裂なストーリー」
押収FD「最終更新日」の衝撃
…ほか
第3章 法の精神から離れた捜査現場
はじめに「ストーリーありき」
「最高検」了承のストーリーは変えられない
「板ばさみ」になる現場の検事
…ほか
第4章 朽ち果てた検察組織
炙りだされた「組織的犯罪」
「早すぎる」検事逮捕に潜む問題点
一般世間では通用しない「責任感覚」
…ほか
第5章 刑事裁判への悪影響
検事を疑わない裁判官
司法修習「同期」の人脈と絆
「検事の偽証」はゼロという無謬(むびゅう)神話
…ほか
第6章 再出発のための着眼点
「勝てばいい」主義からの脱却
法的拘束力のある「倫理規定」が必要
形骸化した「検察官適格審査会」を実効化せよ
…ほか