むちゃもん

山口組・田岡一雄三代目に盃を返した元直系組長の回想録

SOLD OUT

著者：山本次郎
発売日：2014年6月16日
価格：1,320円(税込)

判型：A5判
ページ数：254P
ISBN：978-4-8002-2742-3

伝説の人斬りヤクザ、
金権体質に堕ちた
山口組に解散迫る！

田岡三代目に「原子爆弾」と呼ばれ、
たった一六年で自ら堅気の道を選んだ、
神戸の無茶者（むちゃもん）「殺しの次郎」の壮絶自叙伝。
山口組解散建白書公開！［解説・溝口敦］

暴行、傷害、殺しで犯歴36犯。山口組三代目・田岡一雄をして｢原子爆弾｣といわしめる無茶者がいた。人呼んで｢殺しの次郎｣。神戸最強の喧嘩請負人は、カネに汚れたヤクザの実態を見抜き、最愛のオカンに報いるため途方もない発想と無尽蔵の馬力で堅気への道を疾走する……。戦後神戸のヤミ市での愚連隊時代、田岡三代目に見込まれ盃を受けた山口組直系山次組（やまじぐみ）組長時代、そして三代目に盃を返し、堅気として金融業で汗水をかき……。福田赳夫元首相とも現役時代から親交があった、異色の侠客が、自身の半生と山口組の裏面史を回想する珠玉の自叙伝！こんな日本人がいた!!

山本次郎(やまもとじろう) プロフィール

元山口組直系・山次組組長

昭和6（1931）年、兵庫県神戸市生まれ。旧制滝川中学中退。ヤミ商売のかたわら、新開地、福原を舞台に愚連隊として暴れまわり、「人斬り次郎」「殺しの次郎」の異名をとった。犯歴は記録に残るものだけで36件を数える。昭和34（1959）年、田岡一雄・山口組三代目組長から直系若衆の盃を受け、山次組を結成。同年、本多会会員に対する傷害致死罪で収監され、５年間服役した。出所後は「働くヤクザ」として正業に励み、田岡組長から寄り合い参加、会費支払い、月当番担当を免除される。一方、福田赳夫（元首相）、中野文門（元参議院議員）らの政治家とも親しく交際した。昭和50（1975）年、山次組解散。カネ貸し業で築いた財産を投入して「宝塚地蔵園」「山本洗心塾」を創設。日本人の心のあり方を説きつづけている。