電子書籍戦線異状アリ
「電子書籍は儲かる」は幻想である。電子書籍がビジネスとして儲からないリアルを多角的な取材をもとに伝え、電子書籍の「原価計算」や「コスト」、「収益構造」なども収録。マスコミ業界に警鐘をならしつつ、電子書籍ビジネスに興味のあるビジネスマンが、「真に儲からないことを悟る」一冊です。電子書籍ビジネスの「業界地図」や「カラクリ」、すでに著者として電子書籍を出した「宮部みゆき」氏のインタビューも収録。情報満載の本書は、電子書籍がブームなのではなく、その周辺の書籍やセミナーといった商品がブームになっている事実を衝いています。
※本書の記事構成は、2010年10月までの情報をもとに制作しています。
目次
- はじめに
一企業の都合で表現の自由が侵害される!?
アップルが振るう大ナタ 「配信拒否」は恣意的な「検閲」か!?
5分でわかる! 業界地図
早くも錯綜した電子書籍業界のリアルとは
インタビュー 宮部みゆき
私が電子書籍に積極的になれない理由
電子書籍で新刊を出した
京極夏彦と出版社のホンネとは?
[特別寄稿]植村八潮(東京電機大学出版局局長)
電子書籍“ブーム”が終焉を迎える前に
コラム マンガ書評
サラリーマン金太郎の暴走!?
CEATECにも登場!日本発の電子書籍
日本の電子書籍業界の未来を徹底検証!
これでは儲からない!
電子出版ビジネス コストと収益構造徹底解剖
『Twitter社会論』著者 津田大介
せいぜい「紙媒体の5%」 電子書籍の時代はまだ遠い
フローチャートで一目瞭然!
電子書籍が儲からない6つの理由
「iPad」電子書籍のランキング徹底分析
115円が350円になったら売れ行きガタ落ち
コラム 電子書籍は紙の本の広告だ!
これが本当に未来の出版スタンダード?
話題のセルフパブリッシングが書き手にもたらす、「あまり明るくない」未来
電子書籍の購入者
100人アンケート
決済問題から見る電子書籍の暗い現状
電子書籍博物館
これがすべてのスタートだった 開拓者・ボイジャーの“第1号”と“それから”
コラム 『もしドラ』の著者、電子版を語る
作家 岩崎夏海氏
権利争奪戦で疲弊する制作現場
電子雑誌の著作権はどこにある?
コンテンツメーカーの収益はどうなる?
日本版電子出版 「課題山積み」を際立たせた三省共催「デジタル懇談会」
業界団体も端末メーカーも死屍累々
電子書籍 失敗の歴史
新聞社が思い描く電子書籍戦略
その「いかんともしがたい」甘さ
電子書籍、常識のウソ
知られざる思い込みと落とし穴
「使わないiPad」を買ってしまった人たちの“その後”
ゆとり教育の二の舞?
官・IT業界主導の電子教科書導入の愚