2010年、世界の覇権を狙う中国
飲み込まれる前に、日本がすべきこと
鳩山首相が尖閣諸島を「友愛の海」にしたいと、中国に提案しました。民主党政権のスタンスは日中友好です。しかし、本当に日本と中国は仲良くやっていけるのでしょうか。尖閣諸島だけでなく、軍事、経済、文化、様々な面で日本と中国はぶつかっています。一方、確かに中国市場は日本企業にとって美味しい市場であり、いずれ、中国はアメリカをも凌駕する可能性があります。日本と中国の関係は今後どうなるのか。大不況下、日本の命運を握るのは中国になりそうです。経済、政治、軍事、文化の各分野でテーマを立て、30人の専門家に今後の日中関係を伺いました。テーマごとにわかりやすい図解を載せた、ビジュアル版「“日本と中国”の論点」です。
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目次
- まえがき・本誌の構成
巻頭 2010年のポイント
図解 経済大国 世界一を目指して突き進む中国
沿岸部だけでない!中国全土で成長する経済 今までの中国と思うな 財部誠一
図解 空母 中国の狙いは西太平洋の支配
中国の軍事力は、核に始まって、宇宙 そして海へ展開する 平松茂雄
コラム01 建国60周年、軍事パレードにみる最新兵器の脅威 斎木伸生
図解 対立の構図 日本人にはなじめない政治的体質
中国の社会主義はイデオロギーではなく、権力がその中心 王 雲海
図解 東アジア共同体 中国も東アジアもアメリカが必要だ
「友愛」なんて言ったら、各国に子ども扱いされますよ 櫻井よしこ
第1章 経済
図解 人民元 元が世界の通貨となる!?
10~20年後、アジアの金融センターは上海になるでしょう 加藤 出
図解 内需拡大 「世界の市場」へと変わる中国
2010年には上海万博がある さらに人やモノが動く 長谷川慶太郎
図解 レアメタル レアメタル大国・中国の脅威
中国だけで採掘されるレアメタルは出し惜しみの危険性あり 中村繁夫
…ほか
コラム02 今後10年で中国最大手企業の売上が5~6倍になる可能性も 戸松信博
第2章 政治
図解 米中関係 中国に擦り寄る米国のオバマ
アジアは今や「米中共同統治」の時代になったのです 藤井厳喜
図解 ポスト胡錦濤 太子党・習近平vs.人民派・李克強
国家副主席の習近平が軍事委員会副主席になれず。ギリギリまで闘争が続く 青木直人
図解 台湾問題 親中派国民党の勢いを止めよ
日本のやるべきことは 台湾について常に言及することです 櫻井よしこ
…ほか
コラム03 アメリカと手を結んでも 中国から離れたい金正日の北朝鮮 荒木和博
コラム04 中国最大のネック、農村を圧迫する貧困と悪性の悪循環 麻生晴一郎
第3章 軍事
図解 中国軍の戦力と組織 急速に近代化を進める中国軍
2020年には、中国軍の近代化が完成 情報戦も発展する 茅原郁生
図解 本当の軍事力 まだまだ発展途上の軍事力
日本と中国は、緊密な相互関係にあり。友好を求めざるをえない 田岡俊次
図解 民主党の政策 鳩山政権の対中防衛政策とは?
民主党は今後1年間の明確な防衛戦略を作るべき 佐藤正久
第4章 文化
図解 メディア 党機関紙ではなく商業紙が人気!
お上が信じられない分 中国人は冷ややかにメディアを見ています 渡辺浩平
図解 インターネット ネットモラルの低さが問題
厳しい検閲があっても 今のところうまく機能している 山谷剛史
図解 反日意識 日本を軍国主義と思う中国人
一億人の中国人が日本に来れば印象が変わります 工藤泰志
…ほか
コラム05 海外評価は高くとも中国人には微妙な映画『南京!南京!』 三河さつき
コラム06 中国文学が売れない日本、日本文学大ブームに沸く中国 藤井省三
コラム07 漫画やアニメの分野で、中国のオリジナル作品が育たない理由 千野拓政
執筆者