ヒッグス粒子の存在を予想した
「素粒子理論」＝「宇宙論の基本」を覚えておこう！
ヒッグス粒子は万物に「質量」を与えたんだ！
ヒッグス粒子なしでは、生命も銀河も生まれていないんだ！
「ヒッグス粒子発見」のニュースが世界中を駆けめぐりました。「宇宙の標準理論」において、理論的には17の素粒子の存在が予測され、そのうちの16個までの実在が証明されながら、これまで発見ができないでいたのがヒッグス粒子でした。ではヒッグス粒子の発見は、宇宙のいったい何を解明してくれるのでしょうか？そしてその発見は、なにゆえに大発見なのでしょう。宇宙論がますます興味深く、おもしろくなる一冊です。
目次
- 特集 宇宙誕生時の謎を解く「ヒッグス粒子」って何なの？
すべての物体に質量があるのはヒッグス粒子のせいだった！
ヒッグス粒子はこんな粒子
ついに一京度で現れた！
実験での出現と消滅
LHC（大型ハドロン衝突型加速器）
…ほか
一章 宇宙は何からできているか 素粒子・入門
物質をつくる素粒子クォーク
「光より速いニュートリノ」はまちがいだった！
素粒子はくるくるスピンしている
粒子と反粒子は衝突して消滅する
陽子や中性子はクォーク三つでできている
…ほか
コラム（1） 素粒子と場の理論
二章 宇宙はどこまでわかったか？ 最新宇宙論・入門
これが現在の「標準宇宙論」だ！
ガモフの「火の玉ビッグバン宇宙論」
宇宙をくまなく満たすかすかな電波
誕生から三八万年後、宇宙は晴れ上がった
ビッグバン理論をゆるがす地平線問題と平坦性問題
…ほか
コラム（2） ホーキングの宇宙論
三章 素粒子と量子力学の小史
～一九〇九年
一九一〇年代
一九二〇年代
一九三〇年代
一九四〇年代
…ほか
コラム（3） 加速器のしくみ
四章 素粒子の世界を開拓した日本人ノーベル賞学者
湯川秀樹――中間子の存在を予言
朝永振一郎――「くりこみ理論」の提唱
江崎玲於奈――トンネルダイオードの発明
小柴昌俊――超新星ニュートリノの検出成功
南部陽一郎――「自発的対称性の破れ」の発見
…ほか
コラム（4） 次の日本人ノーベル賞受賞者は？
