真面目な子どもの犯罪心理学

目次

• はじめに――問題意識
  　
  第一章 すべての行動には動機がある
  「おはよう」というあいさつのさまざまな動機
  親孝行もマザコンも「行動」は同じ
  自己実現的献身と自己犠牲的献身
  …ほか
  
  第二章 「真面目な子」がなぜ犯罪を起こすのか
  「模範的な生徒」による殺人事件
  「明るさ」は不安や怒りから逃避する手段となる
  自殺する子どもの心の中とは
  …ほか
  
  第三章 「おとなしい人」がなぜ人を殺すのか
  長崎男児誘拐殺人事件
  識者が述べる見解にも問題がある
  「服従」と「敵意」は結びついている
  …ほか
  
  第四章 擬似家族の心理学
  喧嘩をしない家族
  親しさの要素とは何か
  家族の「仲のよさ」とはどんなものか
  …ほか
  
  第五章 擬似成長した「よい子な大人」たち
  「よい子な大人」――真面目な警察官が強盗に及ぶ
  母なるものへの欲求が満たされないままの「擬似成長」
  幼児的願望を抑圧してきた警察官
  …ほか
  
  第六章 「欠乏動機と成長動機」――人間の行動と心
  欠乏動機と成長動機
  愛情飢餓感が欠乏動機につながる
  基本的欲求が満たされているということの重要性
  …ほか
  
  あとがき

加藤 諦三(かとう たいぞう) プロフィール

1938年東京生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業、同大学院社会学研究科修士課程修了。1973年以来、たびたびハーヴァード大学准研究員を務め、現在、早稲田大学名誉教授。またハーヴァード大学ライシャワー研究所准研究員、日本精神衛生学会顧問。ニッポン放送「テレフォン人生相談」のパーソナリティーを約30年務めている。おもな著書に『アメリカインディアンの教え』（扶桑社文庫）、『自信と劣等感の心理学』（大和書房）、『心の休ませ方』『不安のしずめ方』『やさしい人』『「本当の自分」はどこにいる』『「思いやり」の心理』『「やさしさ」と「冷たさ」の心理』『「あなたを傷つける人」の心理』（以上、PHP文庫）、『自信』（知的生きかた文庫）、訳書に『成功の心理学』（ダイヤモンド社）など多数ある。

[ホームページ]
http://www.katotaizo.com

加藤 諦三 の他の作品

• ココロが壊れないための「精神分析論」