宝島SUGOI文庫

名前のない女たち 最終章

セックスと自殺のあいだで

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著者:中村淳彦
発売日:2010年9月7日
価格:503円(税込)

判型:文庫判
ページ数:255P
ISBN:978-4-7966-7899-5

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売春でしか
セックスできない


企画AV女優の裏側を徹底的にリアルに描いた
衝撃のノンフィクションシリーズ、ついに完結!


カラダを売り続ける女たちの壮絶な性と生を描く、『名前のない女たち』シリーズ最終章です。
アダルトビデオを取り巻く不況は深刻で、もはや「お金のためにAVに出演する」のは過去の話であるにもかかわらず、なぜ彼女たちはセックスを売り続けるのか。言語化できない無意識の衝動に突き動かされ、ヒリヒリした不安の中に身を焦がしながら生きている現代女性たちの切実な想いを鋭くえぐります。


本書は2009年4月に小社より刊行された『名前のない女たち 最終章』に未発表作を追加し、加筆・修正を加えたものです。年齢等は取材当時のものです。

目次

  • まえがき

    消えることのない血の怨念   山崎アジコ

    ゴミ屋敷に生きる女   夕張めろん

    壊れないオモチャになりたい   ぴぃ

    売春ワーキングプア   渡辺里子、ユリ

    あたし、けっこう終わってるから   島谷聖羅

    足立区の美人局とダラしない女   名波ゆら

    厚塗りの化粧をした女がやってきた   北崎未来

    一生カラダを売り続けなければならない   高橋ゆりか

    取り残される不安、孤独な焦り   美咲沙耶、池田こずえ

    一日十発セックスしたら学校なんて行く気にならない   大沢佑香

    生と死、境界線を生きる女たち   桜一菜、桃色まあち

    あとがき

    解説

中村 淳彦(なかむら あつひこ) プロフィール

1972年、東京都生まれ。ノンフィクションライター。貧困や介護、AV女優、風俗などの分野でフィールドワークを行い、執筆を続ける。貧困化する日本の現実を可視化するために、過酷な現場の話にひたすら耳を傾けている。著書に『東京貧困女子。』(東洋経済新報社)、『日本の貧困女子』(SB新書)、『職業としてのAV女優』『パパ活女子』(ともに幻冬舎新書)、『悪魔の傾聴会話も人間関係も思いのままに操る』(飛鳥新社)、『歌舞伎町と貧困女子』(宝島社新書)など多数。音声メディア「Voicy」を毎日更新し、人気パーソナリティとなっている。

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