

「いのち」の尊さは、どこからくるのか-
「いのち」に火をともすには、どうしたらいいのか
「いのち」とは、どう定義できるのか-
新生児室・ホスピス、自殺防止センター、死刑執行刑務官、
卵子提供プログラム、臓器移植医療、
動物愛護相談センター
「いのち」とは何か?を探るドキュメント
秋本康、飯田史彦、鎌田實、白石康次郎、徳永進、中村桂子、服部幸慶、
廣中邦充、福岡伸一、不肖・宮嶋、森岡正博・・・など
充実の執筆陣
目次
- INTRODUCTION
第一章 いのちと向かい合う現場
* 新生児室-数時間の「いのち」であったとしても、
その子が生まれてきたことには何らかの意味がある! 加部一彦
* ホスピス-死を内に孕んだ「いのち」が、終わっていくのを見つめる 徳永 進
* 自殺防止センター-死を受け入れることで、自殺しようとする人と心をつなぐ 西原由記子
* 刑務官-死刑の現場から「いのち」の重さを問う 坂本敏夫
* 卵子提供プログラム-卵子という単なる生殖細胞に「いのち」を吹きこむのは、
夫婦の愛 川田ゆかり
* 臓器移植医療-医者はただ患者の「いのち」のためにベストをつくすのみ 万波誠
* 動物愛護相談センター-動物の「いのち」と関わることは、人や社会と関わること 中村重信
* 旭山動物園-動物園の使命は「いのち」を伝えること 小菅正夫
第二章 自らの「いのち」を賭する!
* 世界一周単独ヨットレース-冒険家にとっての「いのち」の重み 白石康次郎
* 職業軍人-現役米軍将校が語る「戦場における“いのち”」 マーフィー少佐
* 紛争地取材記者-報道カメラマンが歳を重ねることは、
ロシアンルーレットを連続して行っているのと同じ 不肖・宮嶋
第三章 「いのち」に火をともしたい!
* 障害者劇団-身体障害者劇団・態変の「魂の表現」 金 満里
* 私塾-不登校児の「いのち」に火をつける! 大越俊夫
* 寺院・社会復帰活動-“いのち”とは“愛”、“愛”とは“いのち”なり 廣中邦充
* 小説-小説『象の背中』にこめた思い 秋本 康
* 地域医療-三十八億年のつながりのなかで、一度だけ与えられる、
かけがえのない「いのち」 鎌田實
* 「食」文化-「食育」から「いのち」の大切さを知る時代 服部幸慶
第四章 「いのち」の解明に挑む科学!
* 生命学-生命学と無痛文明論から「いのち」を捉えなおす! 森岡正博
* 経営学-人生のしくみを科学的研究から読み解く 飯田史彦
* 社会学-フェミニズムと「いのち」は、相反する存在だった!? 瀬地山 角
* 生命科学-新しい「知」の創出をめざす「生命誌」とは何か? 中村桂子
* 生物学-分子生物学で探る「いのち」と無生物のあいだ 福岡伸一