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SUNDAY ISSUE 代表 / Cat’s ISSUE ディレクター太田 メグさん×妄想ツイートで人気 ライター・編集者カツセ マサヒコさん「ネコが世界を平和に!」ネコをこよなく愛する太田メグさんと、妄想男子カツセマサヒコさん対談SUNDAY ISSUE 代表 / Cat’s ISSUE ディレクター太田 メグさん×妄想ツイートで人気 ライター・編集者カツセ マサヒコさん「ネコが世界を平和に!」ネコをこよなく愛する太田メグさんと、妄想男子カツセマサヒコさん対談

『The Cat’s ISSUE』の発売を記念して、Cat’s ISSUEディレクターの太田メグさんにこれまでの活動と、ネコの持つ魅力について語っていただきました。インタビュアーにはタイムラインの王子様と呼ばれ、「妄想ツイート」で女の子たちから圧倒的な支持を集めるライターのカツセマサヒコさん。ネコの本なのにネコ関係なし?の組み合わせですが、意外な共通点もありました。

原稿 田尻 佳佑

太田 メグさん PROFILE

美術大学にて広くデザインを学ぶ。デザイナー、編集、キュレーターなどの職を経て、2010年、古書販売とカフェとギャラリーが融合した「SUNDAY ISSUE」を立ち上げる。以降4年に渡り様々なジャンルの展覧会を企画・開催。現在は、ネコと人との幸せな生活を啓蒙していくプロジェクトCat’s ISSUEを中心に活動している。

カツセ マサヒコさん PROFILE

フリーライター。1986年東京うまれ。編集プロダクション・プレスラボでのライター経験を経て、2017年4月に独立。広告記事、取材記事、エッセイ、物語等の企画・取材・執筆を行う。
Twitterでの恋愛・妄想ツイートが、10~20代前半の女性の間で話題を呼び、フォロワーは現在9万人を超える。

二人の出会いについて

太田さん

まずカツセさんとの出会いの話をすると、今年の5月にトークイベントでご一緒したのがきっかけですね。実はまだそのときカツセさんのことを知らなくて、さわやかな青年くらいのイメージだったんです。ですがトークイベントの記事がアップされたら周りからの反響がものすごかった。それで調べてみたらカツセさんのtwitterの「妄想ツイート」がやばかった。この人は変態だと(笑)ハンサムでさわやかだけど、内容は非モテの人たちの気持ちがわかる人なんだなって。それから気になりすぎて、改めてお話したいなと思ったんです。

カツセさん

ありがとうございます。

太田さん

カツセさんのつぶやきのなかで、ネコが登場する妄想ツイートが出てきたらこれはキュンとくる女子も多いんじゃないかと思って、今回はそのお願いも兼ねて。カツセさんとネコは全然関係ないんですが……。

カツセさん

僕もネコ、嫌いじゃないですよ(笑)僕が実家を出たときに、親が保護猫を2匹もらってきたんです。両親にしてみたら子どもの代わりだったみたいですごく溺愛して、実家に帰ってみると僕の部屋がネコ部屋になってました(笑)そこから僕もネコとの距離が近くなりましたね。

太田さん

ネコが好きだと思う気持ちで人と人がつながるのは素敵ですよね。たとえば会社のなかでもネコが好きというだけで仲良くなったり、カップルでも彼女に影響されて彼もネコが好きになったり、そうやってネコがハブになって人を幸せにしているんだなと。

ネコブームはここから始まった?

カツセさん

Cat’s ISSUEの公式本が出版されることになりましたが、Cat’s ISSUEの活動はどこからスタートしたのでしょうか?

太田さん

2013年に伊勢丹でポップアップストアをやったときにものすごい人の行列ができたんです。まだネコブームが来るまえで、このあたりから流行りだした感じですね。

カツセさん

すごい。ネコブームの火付け役だったんですね。どうして伊勢丹で開催することになったんでしょう?

太田さん

もともと、かわいいネコグッズを探していたんですが、ぜんぜんいいモノがなくて、自分たちでつくれないかと思ったのが活動のきっかけですね。それでネコの新聞をつくるために、クラウドファンディングでサポーターを募ったんです。そうしたら歌手の坂本美雨ちゃんがネコのことを好きすぎるあまりネコと結婚式がしたいって言い出したんです。

カツセさん

ネコと結婚式とは……。

太田さん

家族のようにずっと一緒にいるし、家族になるためには結婚しかないと(笑)それで、実際に結婚式を挙げてその様子を新聞の特集で組んだんです。それをみた伊勢丹の方がおもしろいと声をかけていただいて、急にポップアップストアをやることになりました。まだこのときは商品がひとつもない状況でした(笑)

カツセさん

伊勢丹もなかなかのチャレンジですね。太田さんは昔からネコが好きだったんですか?

太田さん

そうですね。学生のときにポストペットの八谷和彦さんのところでアルバイトしていたことがあって、そのとき捨て猫の情報が社内報で回ってきたんです。これまでネコを飼うことを母親はイヤだと言っていたんですが、もう自分も大人だし飼えると思って、だまって実家に連れて行ったんです。そうしたら1ヶ月も経ったら母親はネコと大親友に。

カツセさん

その変化は驚きですね。

太田さん

母親の考えも変わるくらいネコには強い魅力があるんだなと、そこからネコとつながるようになっていきましたね。

グッズデザインへのこだわり

カツセさん

今回の公式本はどうやって発行が決まったのでしょうか?

太田さん

BEAUTY&YOUTHとコラボしているパジャマがあって、それを宝島社の方が見たようで、同じ柄を使ったグッズをつくりたいと言ってくれたんです。

カツセさん

それが付録のボストンバックとして出来上がったんですね。ネコとサンマの柄がかわいい。これは太田さんがデザインされているんですか?

太田さん

私が実際にイラストに起こすこともありますが、今回はイラストレーターに描いてもらったイラストを組み合わせてこちらでデザインしています。

カツセさん

サイズもかなり大きいですね。

太田さん

日常的に荷物を入れて使えるボストンバックとしても機能するんですが、小窓もついていて、ネコも入れられるようになっているんです。

カツセさん

これは便利ですね! ゴールドのチャームもかわいい。これまでもキャッツイシューでは色々とグッズを作られていますが、モノづくりにおけるこだわりは、どういったところにありますか?

太田さん

色んなアーティストに参加してもらっているところですかね。現代アーティストとか、ストリート系とか、キャラクターっぽいものとか、バリエーションはさまざまです。

カツセさん

あえて世界観を絞りすぎないのはいいですよね。でも、多くの作家が加わると商品に合わないものがあがってきたり、世界観がブレたりすることはないんですか?

太田さん

それがないんです。あがってきたイラストやデザインを見ると、どんな商品にするとベストかピンとくるんです。たとえばホラー漫画家の伊藤潤二さんの漫画の絵を、付箋や、Tシャツにしたのですが、ちょうどいい怖さと面白さがグッズに落とし込めたかなと思っています。

カツセさん

たしかに(笑)。素材の調理が上手なんですね。

太田さん

以前は自分でもイラストを書いたりしていましたが、今はアイデアやデザインの組み合わせを考えることのほうが多いですね。

カツセさん

本の内容についてはいかがでしょう?

太田さん

前半はグッズ紹介が入っています。後半はいままであまり表に出してこなかった「ランコントレ・ミグノン」について知ってもらうページを作らせてもらいました。

カツセさん

ランコントレ・ミグノン?

太田さん

ランコントレ・ミグノンはペットサロンを経営しながら、動物の保護活動をしている団体で、私たちはネコを愛でる気持ちと同時に、助けたい気持ちもあって、そこに売上の一部を寄付しています。実は、普段あまりマジメなことは言わないようにしているんですけど、今回は全国の書店に並ぶということで、多くの人の手にわたることを考えて、少しでもその活動を啓蒙できたらなと。

カツセさん

「動物たちを救ってください」とチラシ1枚だけ渡されても、ちょっと距離を感じてしまうけれど、こうやってかわいい要素とうまく馴染むことで、自然と気付きを与えられるのはすてきですね。

太田さん

そうですね。少しずつ啓蒙していけたらなと思っています。

ネコがみんなに愛される理由

カツセさん

ネコの盛り上がりはいまとてもすごいものがありますよね。ネコカフェを取材したことがありますが、コンテンツ力の高さが尋常じゃない。ネコさえ出せば数字とれるみたいな。犬だとここまでなかなかいかないですよ。

太田さん

カツセさんから見て、ネコがここまで愛される理由は何だと思います?

カツセさん

よその子もかわいいと思えるのは強いなと。非言語だから世界中で愛されるし、実際に道端で見かけるネコみんな可愛いと思う。

太田さん

そうですよね。ネコを前にするとみんな同じになっちゃうんですよ。プロレスラーの蝶野さんもネコが好きとおっしゃっていて、だいぶ溺愛しているみたいです。ネコはそんな強面の人でも誰でもキュンとさせちゃう不思議な魅力があるんです。

カツセさん

ネコは世界を平和にしてくれますね(笑)。

太田さん

カツセさんのフォロワーの女の子たちもカツセさんの妄想トークでキュンとしているという意味では同じかもしれないですね(笑)。Twitterでのネコ妄想ツイートを楽しみにしています。

カツセさん

急に重たくなってきたなあ(笑)。頑張ります!

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