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毎月、生理の痛みをガマンしていませんか?

「生理痛は病気じゃない」と思いこんでガマンしていたり、生理の異変をネット検索して安心していませんか?
生理痛やいつもと違うと感じる生理は体が緊急事態を知らせている可能性があります。
「きっと大したことない」という不安は婦人科で解決しましょう。

撮影=上原タカシ 取材・文=黒川ともこ イラスト=熊野友紀子

医学博士 太田郁子先生

子宮内膜症と更年期のスペシャリスト。症状とライフステージに合うベストの治療を提案している。倉敷平成病院 総合美容センター 婦人科勤務。日本産婦人科学会専門医。

※医療用語では「生理」を「月経」と言います。ここでは「生理」と「月経」のふたつの言葉を使っていますが、どちらも同じ意味で採用しています。

ネット検索してわかった気になってない?

症状からのネット検索、危険です

自分の症状と似たような例を見つけて、「私はこれ!」と決めつけるのは危険です。自分ではわからない異変が隠れているかもしれませんし、見当違いな検索をしているかもしれないからです。
また、月経の痛みや経血量を人と比べるのも難しいことです。
このような場合は婦人科で検査と医師の診断を受けましょう。
不安も吹き飛びますよ。

市販薬は症状を緩和するもの

市販の鎮痛薬は痛みを一時的に和らげるものであって、子宮内膜症などの病気自体の治療薬ではありません。
鎮痛薬がないと毎月の月経期を乗り越えられなかったり、鎮痛薬が効かなくなったと感じたりする場合、体が慣れて効かなくなったのではなく、病気が悪化している可能性が。治療しない限り毎月、痛みに襲われ続ける可能性も。
このような場合は婦人科を受診しましょう。

「経血量が多い?」と感じたら婦人科に行こう

痛みや多量出血をガマンしないで!

月経痛には子宮内膜症や子宮腺筋症などの病気が隠れている可能性が。子宮内膜症は子宮内膜に似た組織が子宮以外のところにできる病気で、進行すると他の臓器とくっついて機能を損ねることも。子宮腺筋症は激痛と経血量が多いのが特徴です。
また、子宮筋腫という良性の腫瘍ができても経血量が増えることがあります。
いずれにしても、受診してきちんと診断を受け、それぞれの疾患に合った治療をすることが大切。

子宮内膜症は薬か手術で治療します

子宮内膜症はMRIや超音波の検査で診断できます。確定診断をするには内視鏡を使った検査が必要ですが、ほぼ子宮内膜症だと診断がつけば薬で治療ができます。
子宮内膜症の治療にはホルモン剤を主に用います。この中には長期投与でき、避妊目的で使用されるものと同じ成分の薬もあります。
進行してほかの臓器にくっついたり、薬のみでの治療が難しい場合は手術をすることもあります。

子宮と直腸の間のダグラス窩に子宮内膜に似たものができると、大腸などの他の臓器とくっついて機能が損なわれることがある。

※赤字の2ヶ所は特に発生しやすい場所です。

卵巣に子宮内膜様の組織ができると卵巣チョコレートのう胞になる。これが卵巣がんになる可能性もあることがわかっている。

子宮内膜症の10人中2人は痛みがないことも!
気になる症状がある人は「子宮内膜症」サイトをチェックしてみて。

【お問い合わせ先 】持田製薬株式会社  http://www.mochida.co.jp

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