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地獄小耳ニュース〜本誌には書かれていないはずの小耳情報〜(WEB連載 第10回)


制服のスカート、全面禁止へ(6月21日)

小学生がスカートめくりをするのはヨシ?としても、いい大人がスカートの中を覗き見るというのはいただけない、というより犯罪。現に著名な評論家までもが逮捕されているわけだが、覗く方の言い分として、「短いスカートを履いている方が悪い」なんて詭弁があったりなかったり。イギリスのイプスウィッチにある男女共学のケズグレイヴ高等学校では、これまで女子生徒の制服スカートのミニ化に頭を悩ましていた。日本と同様、スカート丈は校則で厳しく定められているのに、教師の言いつけを守らず丈を極端に短くしている女子生徒が少なくないというのだ。そこで高校側では強硬手段として、この9月からスカートの全面禁止を打ち出した。これまでも女子用のパンツスタイルもあり自由に選択できたのだが、これからはパンツのみ。スカート自体を禁止したのだ。このお達しに対し、校長会は大絶賛。PTAは「前例がない」と困惑。そしてスカートを好む女子生徒からは「男子がスカート着用を強制されないのに、なぜ女子がパンツを強要されるのか。スカート禁止は男女差別だ」という非難もきているという。残念ながら注目されるべき男子生徒のコメントはリポートされていない。さて、このスカート禁止の校則。もし日本で行われたらどうなるか?ただでさえ少子化で学校は人気取りのために制服を可愛くしていたりする状況なのに、スカート禁止なんて事態が起これば入学希望者の激減は必至だ。とはいいつつ、私服通学の学校では多くの女子生徒がパンツで通学していることを考えれば、女子のパンツスタイルという選択肢は取り入れるべきだ。スカート絶対着用という校則自体が、今の時代にとってはおかしなものであり、男女差別的要素を孕んでいるものだといえる。

 

地獄小耳ニュース〜本誌には書かれていないはずの小耳情報〜(WEB連載 第9回)


スペイン皇太子夫妻への結婚祝い(5月24日)

日本の皇太子が式に出席したことでも注目されたデンマーク、スペイン両皇太子の結婚。デンマークの皇太子のお相手はなんとオーストラリア人で、二人の出会いはシドニーのクラブ、というデンマーク皇室の自由な気風が話題となったが、片やスペインのフェリペ皇太子のお相手は、元人気テレビキャスターのレティシア・オルティスさん。スペイン国営放送のニュース番組に出演しており、お茶の間でも知れた顔だったのだそうだ。二人は22日、1400人もの来賓に見守られる中、スペイン首都マドリードのアルムデナ大聖堂で挙式を行い、豪雨にもかかわらず大聖堂広場に集まった数万人の市民からも盛大な祝福を受けた。そしておまけに?もうひとつ嬉しいプレゼントも手に入れたのである。レティシアさんの同僚であった元テレビ局員の男性は、結婚のお祝いにと10枚の宝くじをレティシアさんにプレゼントした。番号は結婚式の日付、04年5月22日を組み替えた「22504」を含み、「22500」から連番で10枚。そうしたらなんということか。結婚式当日に行われた抽選会で、見事「22500」が二等の当選番号となったのである。当選金額は1万2000ユーロ。日本円にして約160万8000円。おまけに「22504」も60ユーロの当選番号となり、レティシアさんはしめて約162万円もの当選金を手に入れることとなった。まるで漫画のような、いや、漫画でも起こりえないような偶然に、スペインのお祝いムードはますます高まっている模様。事実は小説より奇なり。

 

地獄小耳ニュース〜本誌には書かれていないはずの小耳情報〜(WEB連載 第8回)


図書館の本を42年ぶりに返却(4月22日)

イギリスに住む65歳の元英国空軍職員が、マルタ島の図書館で借りていた本(歴史書)を42年ぶりに返却した。その男性は返却の際に罰金などの処罰も覚悟していたとのことだが、図書館側はわざわざ返却に訪れたという行為に対し温かく迎え入れ、今回のエピソードが他の延滞本の返却につながれば、とコメントしたそうだ。 そもそもこの男性がなぜその歴史書を返却しなかったのか。それはこの本が42年前、1962年に空軍職員としてマルタ島(当時は英国領)で任務に就いていた際に借りた本で、マルタ島任務を終え離島するときに「誤って」鞄に詰め込んでしまったことが原因。イギリスに戻った後は「返しそびれた」ことを深く反省し、良心がとがめていたという。そして42年たった今年の65歳の誕生日に、妻からマルタ島への旅行をプレゼントされ、今回の返却を決意したんだそうだ。 美談といえば美談だが、本当に真面目な人なら郵送でもなんでも返却する方法はいくらでもあったはず。つまり返しそびれたという良心の呵責は、想像するに本棚を見るときに一瞬現れ、本棚から目をそらした瞬間に忘れ去るといった程度のものだったに違いない、というイヤラシイ憶測。ともかく返却したのは偉いので、もしも今、延滞本を持っている人がいたら、すぐに返却した方がいい。図書館によっては延滞期間分だけ貸し出し禁止になるという制度を設けているので、先の男性の場合は返却しても42年間はその図書館で本を借りられない、なんてこともありえる。要注意だ。 というわけで今月号の宝島です。42年前の歴史書ということですが、それから時代はずいぶんと変わりました。どう変わったか?……それは宝島を読めばわかること。現代の社会を多方面から鋭く分析。仕事から遊び、プライベートまでお役立ち情報満載。ぜひチェックしてみてください。

 

地獄小耳ニュース〜本誌には書かれていないはずの小耳情報〜(WEB連載 第7回)


全米一臭い匂いのスニーカー(3月18日)

臭い匂いはときとして勲章となる。 今月16日、アメリカ、バーモント州モントピリアで、「全米一臭い匂いのスニーカー」を決めるコンテスト、いわゆる「臭い靴大会」が開催された。審査基準はタイトル通りで、いかに強烈な臭いを発するかという点。見た目の状態、例えばかかとのほつれ具合や靴底のすり減り具合、全体のボロボロ感もポイントとして加算される。そして最終審査に残った9人の中から、見事優勝をかっさらっていったのは、地元、バーモント州の10歳の少年、デイガン・グッドマン君。デイガン君は、スニーカーから強烈な臭いを発生させる秘けつについて、「ただ履いて、運動して汗をかくこと」とコメントした。このコンテストは地元のスポーツ用品店の売り上げ向上を目的に1975年から始まったもので、今年で29回目。16年前からは靴の消臭メーカー「オーダー・イーターズ」がスポンサーとなって運営されている。優勝したデイガン君には金色のスニーカーとトロフィー、そして500ドルの貯蓄国債、スニーカーや消臭剤を買うための費用100ドルが贈られ、デイガン君のスニーカーは、歴代の優勝スニーカーとともに、「オーダー・イーターズにおいの殿堂」に収蔵されることとなった。デイガン君の父は「息子はこのコンテストで優勝することを決意し、去年から計り知れない努力を尽くしてきた。私は息子を誇りに思う」とコメントしている。http://www.odoreaters.com/rsc.shtml足臭、靴臭はもちろん、口臭、体臭など臭いの類いは、常に周囲の人間から疎まれる。また本人に直接忠告することもなかなかできないデリケートな問題だ。本人に自覚があればまだいいが、自覚のない場合はいったいどうしたらいいのだろうか?「お前はこの納豆の腐ったような臭いにどうして気付かないのか?」。臭いだけでなく人格までをも否定してしまいかねない事態。もしも会社の隣の席や、取引先の担当者にそういう人がいてお困りというならば、このコンテストの応募フォームをそっと手渡し、「お前の臭いで優勝してこい!」と送り出しましょう。

 

地獄小耳ニュース〜本誌には書かれていないはずの小耳情報〜(WEB連載 第6回)


ミッキー・タリバン・アドヴェンチャー(2004年2月22日)

センセーショナルなアートは、ときとしてその本質を見失ってしまうこともある。問題はそこに「なにがあるか」ということだ。スコットランド王立美術学院の卒業制作展で、4年生のアラン・ペニー君が制作した「ミッキー・タリバン・アドヴェンチャー」という作品。これは布製のぬいぐるみで作られたオブジェ(彫刻)で、目がついていて擬人化されたワールドトレードセンターと思われるビルに、ミッキーマウスと思われるキャラクターが飛行機に乗って笑顔で激突しようとしているものだ。今、この学生が作った作品について議論が紛糾している。グラスゴー美術館のキュレイター兼美術評論家のジュリアン・スポールディングはマスコミの取材に対し、「まるでディズニーが世界の諸問題の根源のようです。勝手すぎますね。ひどい作品です」と完全否定。しかし、王立美術学院の担当者は「政治的、社会的意見のひとつ」として展示を許可している。アートの中でも現代美術(コンテンポラリー・アート)のジャンルは、先鋭的であり自由であるが故に、ときにこのような議論を巻き起こす。日本でも昨年、某現代美術のコンペで「ワラッテイイトモ」というビデオ作品が登場し、審査員、主催者間で物議を醸した。要は誰が見ても美しい、面白いという「当たり前に優れたアート」作品も存在価値はゼロでないかもしれない。だが、その作品に対して「極めて否定的な意見」が噴出したり、「嫌悪感」をもよおさせたりすることも作品の力である証拠で、当たり前のことながら否定はできない。いわゆる表現の自由というもので、世の中にはそういうものを「面白い(興味深い)」と受け取る人もたくさんいるのである。

 

地獄小耳ニュース〜本誌には書かれていないはずの小耳情報〜(WEB連載 第5回)


カラオケボックスの使用を一時的に禁止する条例(2004年1月22日)

個室のカラオケ、いわゆるカラオケボックスが売春や暴力事件、未成年者の飲酒などの温床になっていることから、カラオケボックスの使用を一時的に禁止する条例が満場一致で可決された。 といっても、そこはアメリカ、カリフォルニア州サンフランシスコ郊外のサンマテオ市の話。サンマテオ警察署のスーザン・マンハイマー署長が市議会で、カラオケボックスがそういった非行や事件の発生場所になっているということを指摘し、とりあえず一時的に禁止することとなった。禁止期間が今後も続くかどうかは45日以内に決定するそうだ。 アメリカでカラオケ? インターネットを駆使してサンフランシスコ界隈のカラオケボックスを検索してみると、どこもレーザーディスクカラオケ。曲数も少なく、人気の歌はアジアの歌ばかり、なんてことが書いてあった。主な客層は在米の日本人、韓国人、中国人、アジア系アメリカ人で、上記ニュースで指摘されるようなバイオレンス感は感じられない。はて?本当に犯罪の温床?と疑いたくなるが、警察が市議会に禁止を求めるくらいなのだから、もしかすると実はすっかり街に根付いて、ストリートの不良たちがたむろしながらギャングスタなラップを歌っているのかもしれない。そして日本の若手歌手がそうであるように、アメリカでもカラオケから新しいシンガー、例えば第二のエミネムのようなラッパーが生まれる日も近いのかもしれない。すべて想像。 話は戻ってサンマテオ市の条例の件。市議会を傍聴していたカラオケ好きの市民、ウォルター・レイさんは、犯罪を恐れてカラオケボックスを閉鎖するのは、テロを恐れてゴールデン・ゲイト・ブリッジを閉鎖するようなものだと憤慨。そしてさらに、もしも個室カラオケがなくなって、人前で歌う場所ばかりになってしまったら、自分の歌のひどさに周りの客がすべて逃げ出してしまうだろうと悲観している。

 

地獄小耳ニュース〜本誌には書かれていないはずの小耳情報〜(WEB連載 第4回)


ラッパーたちのチャリティクリスマス(2003年12月24日)

Def Jam Recordsの創始者でアメリカ、ヒップホップ界の大御所、ラッセル・シモンズが主催する恒例のクリスマス・チャリティパーティが今年も開催された。 主賓は経済的に恵まれない子供や障害のある250名の子供たち。そしてゲストにはラッセル・シモンズのパーティということだけあり、今をときめくヒップホップ/R&B界のスターたちが勢ぞろい。今年大躍進を果たしたアシャンティを始めとして、その他に引退を表明し、NBAのニュージャージー・ネッツの買収を進めているラッパー界イチの実業家、ジェイ・Z、大御所P・デディらが参加し、子供たちに料理やプレゼント、福袋などを提供。パフォーマンスも盛大に繰り広げられ、大盛況、そして大成功のうちに幕を閉じた。 その中でも注目は、マッチョな肉体を赤い衣裳に包んで登場したLLクールJ扮するサンタクロース。「子供のためならなんでもするよ」と満面の笑みでコメントするLLクールJのパフォーマンスは、なんと子供たちに向けて100ドル札をバラまくというあまりにリアルなプレゼント攻撃。子供たちが札に殺到し、会場が一時騒然となるというハプニングもあったようだ。 いや、別に文句はない。つまらないものや欲しくないものをもらうより、やっぱり現ナマがイチバン。中流階級の家庭でヌクヌクと育っている子供たちならまだしも、シビアにそしてリアルに生き抜いている子供たちへのプレゼントだからこそ、実弾攻撃。子供たちの明日のことを考えれば、そのプレゼントがもっとも現実的。LLクールJもきっとその辺のことまで考えて行ったパフォーマンスに違いない(といいつつ、LLクールJの幼少期は恵まれており、プレゼントをもらい過ぎて地下室がオモチャ屋のようになってたそうだ。だからなんだというわけではないが……)。 あえていわせてもらうなら、バラまきはいかがなものかと。ケガとか喧嘩が起こることもあるので、来年からはぜひ並ばせて配ってもらいたい。それとも「戦い抜け、生き抜け」というメッセージだったのだろうか。

地獄小耳ニュース〜本誌には書かれていないはずの小耳情報〜(WEB連載 第3回)


ペットの臭いで中毒死(11月21日)

11月19日、ベルギー、リンバーグ北部の町に住む一人暮らしの男性が自室内で死亡した。その男性は死亡する直前に、「気分が悪い」と救急サービスを呼んだが、救急隊員が到着したときは時遅く、すでに死亡していたそうだ。 死因はアンモニアガスによる中毒死。驚くべきはそのアンモニアガスが、この男性が室内で飼っていたオウムとイタチの糞尿から発せられたものであるという点。男性はオウム、イタチの世話をいっさいしなかったために、長期にわたって糞尿が部屋の中に放置されたのが、ガス発生の原因であった。 「気分が悪い」ってそりゃ当たり前。この男性はなぜ最後に電話をかける力を使って窓を開けなかったのだろうか? (この男性の部屋にはちゃんと窓はあった)部屋に救助に入った救急隊員によれば、もの凄い臭いが充満していたという。となると唯一考えられるのは、この男性にとってこの部屋の臭いは、臭くなかったのではないか、という推測だ。どちらかといえば窓を開けて香しい匂いを外に出してしまうなんてもったいないと思ってて、いい匂いに包まれているが気分は悪い。思いきって外の空気でも吸うのもいいが、このいい匂いに包まれてた方が気分は良くなるはず……、たぶん、そう思っていたのだろう。 家畜の糞尿の臭いについての研究によれば、「人間の嗅覚というものは極めて複雑かつ微妙なもので、臭気を感じる状態は、臭気の種類、その濃度と他の物質との組み合せ、時間帯、持続時間、人間の体調などに大きく左右される」のだそう。もちろん人によっての好みもある。またウエブ・フェヒナーの法則というものがあって、臭い成分が10倍、100倍になると、人間が感じる臭いの感覚が2倍、3倍になり、逆に感じる臭いの感覚を1/2、1/3にするためには、臭い成分を1/10、1/100にしなくてはならないんだそうだ。 だからなんだという話だが、要はイタチの糞尿の臭さは噂以上のものであったということだ。イタチに比べれば自分の屁なんてたいしたものではなく、絶対に人を死に追いつめることなどはできないのであろう。イタチの屁の足しにもならないレベルなのである。たぶん、きっと。

 

地獄小耳ニュース〜本誌には書かれていないはずの小耳情報〜(WEB連載 第2回)


「日本うどん学会」設立(2003年8月23日)

全国的にブームとなっている四国、香川県の「讃岐うどん」。その讃岐うどんを学問的な視点から研究するために、このたび「日本うどん学会」というものが設立された。会員は、大学教授や製麺業者ら約50人。独自の経験やノウハウを共有し、経営術や客の消費動向を研究。讃岐うどんブームが一過性のものにならぬよう、うどん普及に役立てるそうだ。 これまでも農学的なアプローチで研究する「さぬきうどん研究会」というものはあったが、今回の学会は、経営、関連栄養学、地域や歴史学といった人文学、社会学的なアプローチ。会長には香川短大の三宅耕三教授が就き、他に讃岐うどんブームの火付け役、四国学院大の田尾和俊教授も参加している。また、讃岐ばかりがうどんじゃないということで、秋田の稲庭うどん、三重の伊勢うどん、愛知のきしめんなども調査研究の対象とし、いずれは各地に支部を作りたいと目論んでいる模様。 「うどんが好きだ」という思いをここまで突き詰めていく行為に、もはや他者が口を挟む余地はない。しかし、もし負けじと「オレだってうどんは大好き」というのであれば、この際だから会員になってみては? 会員証とかちょっと欲しいかも。

というわけで月刊化2号目の「マンスリー宝島」。読みごたえのある特集満載でお役立ち度200%以上間違いなし。今月も25日発売の「マンスリー宝島」を、今すぐ隅から隅まで読んでみてください。

地獄小耳ニュース〜本誌には書かれていないはずの小耳情報〜(WEB連載 第1回)


7回目となるフジロックフェス、今週末開催(2003年7月24日) 音楽ファンにはもはや聖地か。

日本が世界に誇る野外ロックフェス「フジロックフェスティバル」がいよいよ今週末、苗場スキー場で開催される。1997年に始まったフジロックも今年で7回目。第1回は富士天神山スキー場で開催されたが、見事に嵐が直撃。2日目が中止になったことで世間を騒がした。 また観客に(主催者にも)「夏の山は夜メチャクチャ寒い」「山の雨は怖い」「山道を歩くのは辛い」と数々の教訓を残し、果 たして軟弱な日本の若者に今後どこまでこのフェスが受け入れられるかと懸念していたが、そんな杞憂など関係なしに、回を重ねるごとに盛り上がりを見せている。 というわけでフジロックの公式サイトを覗いてみると、ゴミの持ち帰りやタバコのポイ捨てに関して相当うるさく書いてある。有料のロックコンサートというより、修学旅行か林間学校に行くときの注意と見間違えそうだ。そして何より大変そう。テント? 雨具? 現場でなんとかならないの??? 金でサービスを買う生活に慣れ親しんでいるものにとっては、正直面 倒と思わせる。しかし延べ10万人を超えるであろう観客の多くは、電車やバスで会場に辿り着き、テントで生活しながら音楽を楽しむ。これは主催者(スマッシュ)が「人に頼らない」「自分でなんとかする」というポリシーを持って運営するため、必要以上のサービス(例えば金さえ出せばいい所に泊まれる、金さえ出せば歩かないですむ、いい場所で観ることができるといった、通 常の経済活動)はなく、偉い人もそうでない人も基本的に同等。楽しさも辛さもみんなで分かち合おうという仕組みになっているからだ。(※もちろん飲食の販売はある) つまりこのロックフェスは、単なるロックフェス以上に意義を見いだした。「当たり前のこと」を「当たり前に」教育および体験させる場として、また自然の前では人は平等であるというもっとも基本的なことをわからせてくれる場として。その証拠に、大物ミュージシャンも、タワーレコードでCDばかり試聴している若者も、無職なのにチケット代だけはなんとかしちゃう奴も、みんな同じようにこのフェスに「ワクワク」し「ドキドキ」している。その気持ちはみな同じ。これは素晴らしいことなのではないだろうか。今年も国内外のトップアーティストが百数十組大集結。詳しいラインナップは公式サイトでチェック。気力と体力以上の感動をもらえることは間違いない。 というわけで今号から月刊化となった宝島。もちろん内容はコレまでの数倍熱くなって読みごたえ覚えごたえバツグンです。毎月25日は宝島の日。手帳に、PDAに、そして頭の前頭葉のあたりに今すぐメモリーしておいてください。

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