「いまってすごく、お肌のお悩みを抱えている方が多いですよね」と語る林さん。メイクやお洒落が映えるためにも、まずはベースとなる素肌を大切にすべきだとか。

「乾燥や花粉、それにマスク刺激などもあって、現代人の肌はすごく敏感になりがち。だからこそ根本に戻って、丁寧なスキンケアを大切にしています。肌のトーンが変われば、メイクの見え方も、似合うものも変わるから」

実際にプロの撮影現場でも、スチームを当ててスキンケアして……という土台作りに 30分くらいはかけるそう。肌が潤いに満ちていればベースメイクも薄く済むし、メイクの持ちもアップするなどいいことづくめ。その結果、「その人の魅力」が引き立つ、ヘルシーで「映えるメイク」が叶うのです。

私達はポイントメイクに何を使うかに気をとられがちだけれど、林さんに限らずプロのアーティストが大切にするのはベースメイクなのだとか。

「肌がキレイに整うと、映えるメイクががらりと変わるんです。といっても厚く重ねるのは厳禁。私はスキンケアもベースメイクの一部だと思っているんですが、しっかり保湿した肌はベースメイクが少量で済むんです。キレイなツヤがあるからお粉を省いたり、肌が整うとコンシーラーだけで仕上げても美しくなったりと選択肢が増えますよ」

「最近もツヤ肌が人気ですが、ちょっと前までと違うのは、素肌を活かすような質感へと進化していること。テカテカのおフェロともすっぴん風とも違って、きちんとお手入れして、きちんとファンデも塗って仕上げたツヤ感がトレンドです。メイク感はどことなくあるけれど、内側にみずみずしさをたたえているような自然な感じ！ 」
肌を作り込むけれど、わざとらしくはなく素肌感を活かしたベースがこの春の人気に。
ケアとメイクの両立が鍵になりそうです。

メイクの映えを決める、素肌の美しさ。年齢を重ねた大人の肌は、何を優先すべきでしょうか。
「まずは基本となる保湿をしっかりすること。そして自分の肌に必要なものは何なのか、向き合うことが大事です」
なかでも林さんがお気に入りなのは、ドモホルンリンクルのクリーム20。
「ポーチに入れて乾燥したら重ねづけしているほど。自分の手の感覚に意識を向けると、乾燥しているのか、調子がいいのか気づきます」

「この春はイエローやピンクなど、キレイな色がとても多い印象。ラメや偏光パールなども、普段のメイクに思い切って差し込みたいところ。あまりつけていなかったリップも復活し、明るいピンクや真っ赤なものが登場しています。作り込めるファンデもたくさん出ているので、素肌っぽさを残した潤い肌を目指して。全体的にツヤを意識するのがオススメです」

大人が挑戦するには難しく思える青みピンクやライラックも、土台となる肌のトーンが上がるとキレイに決まるそう。

「普段のメイクにちょっと青みグロスを重ねるとか、偏光パールものは目尻にちょこっと入れるなどからトライを。顔がぐっと春っぽく華やぎますよ」

「乾燥肌でやや敏感なので、保湿液はしっかり2度づけ。仕事が忙しいときは3度づけしてそのまま寝ちゃうことも（笑）。でも、ドモホルンリンクルを基本セットで使うと違いがわかるんですよ。フルセット8点を使ってもきちんと肌におさまるし、メイクのもちもUPします」

特に肌が疲れていると感じた時は、泡の柔肌パックをしたままお風呂へ。ステップを踏んできちんと使うだけで肌体力が底上げされる設計はさすが。