天性の明るさで、いつも周囲に元気と笑いを振りまく女優・大空真弓。 乳がんの手術から5年、転移ではなく、胃がんを発症、続いて食道がんも…。4回もの手術を乗り越えながら“ビールは大好きで、家にいる時は毎晩、缶ビールを一、二缶は空けています” とあっけらかんに語り、「モグラたたき」のようにがんを撃退してきた。その戦いは現在も続いている。後半、未熟児で生まれた半世紀と交遊録。2003年のテレビ朝日「徹子の部屋」では自らのがんを告白し、大反響を呼んだ。 |
女優・大空真弓が多重がんの体験と人生を語る全4章! |
※女優・大空真弓さんの正式な芸名表記は「大空眞弓」ですが、本書ではご本人の了解の上で「真弓」と表記させていただきました。
目次
- □ 第一章 □ 乳がんの発見から告知、手術まで
【告知から、手術まで】
●乳がんの告知を受け、「やはり私も」と、「舞台は休めない」との、
二つの思い
●「命の重みをどう考える。生きていれば人のお役に立てる」と叱られて
●東京女子医大の本院で、乳房の粘液がんと診断されて
…ほか
【乳房の固まりの経緯と、乳がんの手術を伏せたこと】
●乳房の固まりが分かったのは手術の三年前
●「がんではない。経過観察をしよう」と診断されて
●入院、手術を知らせたのは息子と親友の二人だけ
…ほか
□ 第ニ章 □ 思いがけない胃がんの発症、さらに食道がんも
【胃がん、食道がんを内視鏡で切除】
●姉と同じ胃がんが私にも現れて
●内視鏡による粘膜切除の療法を受ける
●胃に潰瘍ができて、二週間の入院生活に
…ほか
【いわゆるがん家系、がん体質、多重がんというものについて】
●がんの告知を受けても、私が冷静でいられたのは
●才色兼備の素晴らしい姉でした
●胃がんでも病名は胃潰瘍と告げていた時代
…ほか
□ 第三章 □ 未熟児で生まれ、女優になるまでの道のり
【超未熟児で、ひ弱だった幼少時代と、女優になる前まで】
●すぐ死ぬからと出生届はずっと後に
●「死ぬはずの子供が生きている」と親族はびっくり
●一家は東京から北京、広島、別府、そしてまた東京に
…ほか
【複雑極まる私の一家、中田家のこと】
●赤坂の交番で起きた“運命の出会い”
●父は姓も名前も捨て、婿養子の形に
●土日は一家総出で鎌倉の二号さんの家に
…ほか
【新東宝に入社してから、現在まで】
●その場で芸名がつき、高校三年の三月にデビュー
●新東宝では約五十本の映画に出演
●テレビ出演で最も印象に残っているのは「忍ぶ川」
…ほか
□ 第四章 □ おばあちゃん仕込みの健康法と「玉子葬」について
【健康状態と心がけている健康法】
●中肉中背で、血圧はちょっと低め
●自慢の筆頭は、虫歯が一本もないこと
●体がとても柔らかいのですよ
…ほか
【死生観と玉子葬のこと】
●お別れのサインをくれた二人の大先輩
●三浦綾子先生、そして加護唐九郎先生のこと
●“初恋の人”は「野ばら」のミハエル・アンデ …ほか