圧制者かそれとも英雄か
始皇帝の全てがわかる!
秦の始皇帝が成し遂げた
中国統一の軌跡を徹底解剖!!
7つの国が覇を競っていた春秋戦国時代に終止符を打ち、広大な中華を統一して、現在の中国にいたる国家の基礎を築いた男、秦の始皇帝。その実像は、喧伝されてきたように冷酷無比の為政者なのか、それとも今までのイメージを覆す不世出の英雄王なのか――。その生涯と事件、そして数々の戦争や、巨大事業を一挙総覧!王翦、李信、王賁、王齮、蒙恬、羌瘣、項燕、春申君などの人物名鑑も!秦による中華統一の原動力をひもとく一冊!
平㔟 隆郎(ひらせ たかお) プロフィール
1954年、茨城県生まれ。東京大学文学部卒業。同大学大学院人文科学研究科修士課程修了。博士(文学)。現在、東京大学教授(東洋文化研究所)。主な著書に、『新編 史記東周年表』(東京大学出版会)、『中国古代紀年の研究』『左伝の史料批判的研究』『「八紘」とは何か』(以上、汲古書院)、『中国古代の予言書』(講談社現代新書)、『「春秋」と「左伝」』(中央公論新社)、『亀の碑と正統』(白帝社)、『都市国家から中華へ――殷周 春秋戦国』(講談社「中国の歴史」02)、『史記の「正統」』(講談社学術文庫)などがある。