11月の大統領選は、超激戦になるといわれています。共和党のトランプが大統領になる可能性もかなり高くなっています。トランプは2020年の選挙で敗北し、議会襲撃の扇動者として提訴をされているにもかかわらず、大統領候補になるのです。なぜトランプはアメリカでそこまで人気があるのか? もしトランプが大統領になったら、アメリカは、世界は、どう変わるのか? 池上彰氏、佐藤優氏、デーブ・スペクター氏、前嶋和弘氏(上智大学教授)、中林美恵子氏(早稲田大学教授)、高畑昭男氏(外交ジャーナリスト)が分析します。
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池上 彰(いけがみ あきら) プロフィール
1950年生まれ、長野県出身。慶應義塾大学経済学部卒業後、NHKに入局。松江放送局、広島放送局呉通信部を経て、東京の報道局社会部、警視庁、気象庁、文部省(現・文部科学省)、宮内庁などを担当し、報道局記者主幹に。その後1994年より11年間『週刊こどもニュース』のお父さん役として、多様なニュースを解説、人気を博す。2005年の退局後はフリージャーナリストとしてテレビや新聞、雑誌など各メディアで活躍。現在、名城大学(教授)、東京工業大学(特命教授)など5つの大学で教えている。著書は最新作の『新・世界から戦争がなくならない本当の理由』(祥伝社新書)はじめ多数。
佐藤 優(さとう まさる) プロフィール
1960年生まれ。1985年、同志社大学大学院神学研究科修了の後、外務省入省。在英大使館、在露大使館などを経て、外務省国際情報局分析第一課に勤務。2002年に背任と偽計業務妨害容疑で逮捕・起訴され、2009年6月に執行猶予付き有罪確定で外務省を失職。2013年6月に執行猶予期間を満了、刑の言い渡しが効力を失った。2005年『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』で毎日出版文化賞特別賞を受賞。以後、作家として外交から政治、歴史、神学、教養、文学に至る多方面で精力的に活動している。主な単著は『自壊する帝国』(新潮社)、『私のマルクス』(文藝春秋)、『十五の夏』(幻冬舎)など多数。共著、監修本も多数出している。2020年には、広範な執筆活動に対し菊池寛賞を贈られた。
デーブ・スペクター ( Dave Spector ) プロフィール
アメリカ・シカゴ出身。小さい頃からアメリカで子役として舞台、テレビ、CMで活躍。その後、テレビプロデューサー、放送作家として活躍するようになり、1983年、米国ABC放送の番組プロデューサーとして来日。アメリカのテレビ番組や情報などを日本に紹介するなど、日本の情報番組にも数多く出演。一方、アメリカのテレビ番組やイギリスBBCテレビなどで、日本国内の取材・調査やレポーターもこなし、数多くの日本の情報やニュースなども紹介している。著書には、『いつも心にクールギャグを』(幻冬舎)、『ニッポンの闇』(新潮新書)など数多くある。
中林 美恵子(なかばやし みえこ) プロフィール
埼玉県深谷市生まれ。大阪大学大学院国際公共政策研究科博士後期課程修了、博士(国際公共政策)。米国ワシントン州立大学大学院政治学部修士課程修了、修士(政治学)。米国在住時に永住権を得て、1992年から約10年にわたり、アメリカ連邦議会・上院予算委員会で公務員として国家予算の編成に携わる。2002年に帰国。独立行政法人経済産業研究所研究員、跡見学園女子大学准教授、米ジョンズ・ホプキンス大学客員スカラー、中国人民大学招聘教授、衆議院議員(2009~2012)などを経て、2013年早稲田大学准教授、2017年教授。米国マンスフィールド財団名誉フェロー。『日経ウーマン』誌の「1994年ウーマン・オブ・ザ・イヤー」受賞。
前嶋 和弘(まえしま かずひろ) プロフィール
上智大学教授、アメリカ学会前会長、1965年静岡県生まれ。上智大学外国語学部卒業、ジョージタウン大学大学院政治学部修士課程修了(MA)、メリーランド大学大学院政治学部博士課程修了(Ph.D.)。現在、テレビや雑誌、ラジオやインターネットでアメリカ政治について積極的に発言している。著書に『キャンセルカルチャー』(小学館)、『アメリカ政治』(共著、有斐閣)、『宝島社新書 トランプ人気の深層』(共著、宝島社)などがある。
高畑 昭男(たかはた あきお) プロフィール
1949年、東京都生まれ。外交ジャーナリスト。国際基督教大学教養学部を卒業し毎日新聞社入社。毎日新聞ロンドン特派員、ウィーン・東欧特派員、ワシントン特派員、北米総局長などの海外勤務、論説副委員長等を経て、2007年より産経新聞論説委員。論説副委員長、特別記者等を経て、2013年より2020年まで白鷗大学経営学部教授。現在は産経新聞客員論説委員、NHK文化センター講師、環太平洋大学(IPU)非常勤講師に加えて、2022年より公益財団法人ニッポンドットコム非常勤理事。著書に『「世界の警察官」をやめたアメリカ』(2015年、ウェッジ)など多数。