『古事記』、『日本書紀』をはじめ、日本各地の歴史や風俗を伝える『風土記』や豪族によって編纂された『古語拾遺』など、日本には数多くの神話が残されている。
ところがこれらの文字文献が編纂されたのは8世紀以降のことであり、ヤマト王権が誕生した3世紀後半から400年以上の隔たりがある。この空白の時代をつなぐのが連綿とした歴史を受け継ぐ神社である。神々に由来する聖地や祖先の事績を記念した場所には神社が創建され、神話や伝承といった形で過去の出来事を現代に伝える。神社を知ることは日本の歴史を知ることにつながるのである。
本書では、全国に8万以上あるともいわれる神社の中から200社を厳選した。神社を通して古代日本の成り立ちを見てみよう。
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