WEBだけの本誌編集日誌
2005年2月号
桧枝岐でいつも取材させていただいている民宿やなぎ屋で熊肉の料理をご馳走になる。皮と骨以外はほとんど食べられるそうで、肺や血詰めの腸などという珍品もあったが、こちらのほうは通向きで、素人の我われはやはり味噌味で煮込んだ熊汁のほうがあっている。じっくり煮込んであるので、やわらかく、臭みもほとんどなく、それでいて独特のコクがある。熊料理で忘れてはならないのが、熊の油を使ったモノ。ソバ粉を練って焼いてから、それを塩で味付けた熊の油につけて食べる料理で、素朴ななかにほのかに熊の油がかもし出す野生の風味が加わり、なんともいえない一品だ。興味のある人は桧枝岐に赴き、一度試してみては!
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