棍棒殴り 目潰し 心臓えぐり メッタ刺し
人肉スープ 屠殺ごっこ 毛むくじゃらの奇形人間
人喰い 死人の肝臓の炙り焼き 死体だらけの部屋 両足切断
……残虐描写のフルコース!
まず最初に、本書は『本当は恐ろしいグリム童話』とは趣旨が違います。同著は白雪姫など有名作品の怖い面を紹介するものでしたが、本書は「グリム兄弟が様々な理由で削除した問題作」33編を紹介するものです。猥褻すぎる、グロテスクすぎるなど封印の理由は様々ですが、いずれも酷い、子どもには読ませたくない内容です。2012年で、グリム童話初版発行から200年。タダジュンの残酷イラストも満載。読みやすく「超訳」してあり、古臭さがなく、エンターテイメント読み物としてお楽しみいただけます。
- 文庫化して、2012年11月06日に宝島SUGOI文庫『血みどろグリム童話』を発売しました。
目次
- はじめに
サヨナキドリとメクラトカゲ
小刀を持った手
子どもたちの屠殺ごっこ(その一)
子どもたちの屠殺ごっこ(そのニ)
死神とガチョウ番
テーブルとロバと棍棒
ふうがわりな食事会
青髭
長い鼻
まぬけのハンス
白い鳩
忠実な名づけ親の雀
人食い鬼
なでしこ
家具職人とろくろ職人の話
木馬
鍛冶屋と悪魔
三人姉妹
夏の庭と冬の庭
土の中のこびと
からす
白鳥王子
ライオンとカエル
飢え死にしそうな子どもたち
憂いの聖女
えんどう豆の試験
泥棒と息子たち
絞首台の男
黄金の小さな足
大しらみ
ひどい姑
柩の中の王女と墓守
ハンスの奥さん