155年前、話集から外された
禁断の物語
棍棒殴り 目潰し 心臓えぐり メッタ刺し
……残虐描写のフルコース!
2012年で、グリム童話初版発行から200年。本書に収められているのは、有名作家の“本当は怖い”真の姿ではありません。「グリム童話」第7版までにグリム兄弟の判断で闇に葬られた「子どもには読ませられない物語」です。猥褻すぎる、グロテスクすぎるなど封印の理由は様々ですが、いずれも酷い問題作を33話収録しています。読みやすく「超訳」されたエンターテインメント作品、ついに文庫化。
目次
- はじめに
サヨナキドリとメクラトカゲ
小刀を持った手
子どもたちの屠殺ごっこ(その一)
子どもたちの屠殺ごっこ(そのニ)
死神とガチョウ番
テーブルとロバと棍棒
ふうがわりな食事会
青髭
長い鼻
まぬけのハンス
白い鳩
忠実な名づけ親の雀
人食い鬼
なでしこ
家具職人とろくろ職人の話
木馬
鍛冶屋と悪魔
三人姉妹
夏の庭と冬の庭
土の中のこびと
からす
白鳥王子
ライオンとカエル
飢え死にしそうな子どもたち
憂いの聖女
えんどう豆の試験
泥棒と息子たち
絞首台の男
黄金の小さな足
大しらみ
ひどい姑
柩の中の王女と墓守
ハンスの奥さん