人の行動を後押しできることに魅せられて
ジャンル特化型の雑誌の道へ
――編集者としてのキャリアはいつから始まりましたか?
宝島社に入社して16年になりますが、それ以前も別の雑誌で編集に携わっていました。通算すると、編集歴は20年以上になります。昔から雑誌が好きで、当時はまだインターネットも今ほど普及していない時代で、ファッション誌やインテリア誌のようなジャンル特化型の雑誌が人の行動を促すきっかけになることに魅力を感じて、この道を選びました。誰かが何かをやりたいと思う手助けをしたかったんですよね。
――『MonoMax』編集長にはいつ就任されたのですか?
入社後すぐ編集部に配属され16年、編集長としては2020年に就任し、6年目が始まったところです。
――現在はどんな仕事を担当されていますか?
雑誌全体を見つつも、プレイングマネージャー的なので、担当ページもたくさん持っています。月刊誌の編集に加えて、Web記事の監修、YouTubeにも力を入れています。Webでは、毎週木曜日の18時に「編集長のコレ買いです」という連載記事を公開中です。ジャンルを問わず気になるモノや自分が使ってよかったモノなど、実際に使用した“リアルな声”をみなさんに届けるようにしています。そして、その連載記事の中でも人気のあったものは動画化も行っていて、こちらは構成を考えたり、台本を作ったりなど、すべて私が行っています。
――台本もご自身で書かれているんですね。
はい、すべて自分で書いています。撮影や編集はスタッフに任せたり、チームで協力しながら進めていますが、セリフは自分の言葉で伝えるようにしています。今はやることが広がって、面白いですね。
多忙なスケジュールのなかでも
自分の足で情報収集することがモットー
――一日のスケジュールを教えてください。
朝は5時に起きてニュースやメールのチェックをします。その後、少し家事をこなして、終わって時間があればゴルフの打ちっぱなしへ。9時ごろ帰宅し、準備して出社。朝が早いので、なるべく夕方早めには退勤するようにしています。夜は子どもとサッカーをしたりして、家族との時間も大切にしています。
――仕事前に必ず行っている準備や習慣はありますか?
心配性でもあるので、事前の情報収集は欠かせません。取材を受ける側としても、相手が自分のことをよく調べてくれていると嬉しいですし、仕事には真摯に向き合いたいと考えているので、紹介する商品の背景や歴史を知ることも大事にしています。深掘りするのが好きなんですよね。
――編集の仕事で最もやりがいを感じる瞬間や醍醐味は?
モノを扱うことが多いので、自分が紹介した商品が売れて読者の生活が豊かになったり、メリットを与えられたと感じたときですね。読者アンケートで「この商品で生活が便利になった」という声を聞くと、とても嬉しいです。
――ご自身が編集者を目指した原点でもあるんですね。特集のリサーチはどのようにされていますか?
スタイリストや職人の方、販売の現場の方など、商品分野ごとの専門家の意見を聞いたり、展示会で実物を確認するなど、第一次情報を重要視するようにしています。もちろんプレスリリースなども参考にしています。
趣味と仕事に線引きはない
自分で作ったものに何かを感じてもらうのが生きがい
――モノを選ぶときの基準を教えてください。
価格以上の価値があるかどうかですね。商品を紹介する際には、生活に役立つ5つ以上の明確な魅力や利便性を挙げられるかを重視しています。例えばバッグであれば、防水性や容量、形状による使いやすさ、ストラップの調節などができるなど、リアルな生活で役立つ要素がたっぷりと詰まったバッグは自信を持って紹介できます。
――仕事で難しさを感じることはありますか?
やりたいことが多すぎて、時間や人手が足りないときです。雑誌制作だけでなく、動画や商品開発などにも関わりたいと思っているので、時々「自分があと3人いればもっといろいろできるのにな」と感じます。
――趣味と仕事の線引きはありますか?
ほとんどありません。基本的に、仕事をしていて大変だと感じることはないんです。“好きこそ物の上手なれ”ではないですが、雑誌にしろ動画にしろ、自分で何かを作って誰かに何かを感じてもらうというところに生きがいを感じているので。例えば便利そうなカバンを見つけると、「出張だけでなく毎日の買い物にも役立ちそうだな」など、すぐに仕事目線で見てしまいます。日常から企画のヒントを得ることも多いです。
“意識の整理”を重視した
リフレッシュ術
――息抜きやリフレッシュの方法はなんでしょうか?
一番の楽しみは、子どものサッカーを観ることです。チームとして強くなっていく様子を見るのが面白いですね。また、自転車で走る時間も好きです。頭の中が整理されて、自然と次のアイデアが湧いてくることがあるんですよ。休みの日は子どものサッカーの試合観戦に行ったり、自転車に乗ってリラックスしたりしています。意識的にオフは作るようにしていますね。
――趣味として続けていることはありますか?
画像編集や動画編集が好きで、YouTubeのショート動画や、子どものサッカー選手紹介動画などを自分で編集しています。Adobe Premiere Proを使うこともあるのですが、スマホアプリのInShotを使っています。これ、手軽に編集できるので便利ですね。本当はもっと勉強して仕事にもプライベートにも活かしたいです。
――日々忙しいなかで、大切にしている自分時間はありますか?
寝るときは必ず一人で寝るようにしています。目を閉じて、その日の整理をする時間を持つことで、気持ちをリセットすることができるんですよね。最近は疲労回復ウェアを着ることで、短時間でも質のよい休養がとれるようになりました。やりたいことが色々増えてくると、改めて自分の体や睡眠の大切さを実感して。元々ショートスリーパーで3〜4時間しか眠れず、それが手足の痺れにつながったりもしていました。今は疲労回復ウェアを着ることで、寝ている時間を有効活用できている気がします。
奥家慎二(おくいえ・しんじ)
雑誌編集長
2010年よりMonoMax編集部に所属し、2020年より現職。腕時計を中心に、ファッション、クルマ、アウトドア、家電、スポーツなどあらゆるジャンルを担当。モノの背景にあるストーリーや作り手のこだわりをこよなく愛する。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ)には便利グッズ評論家として出演。『ZIP!』『午前0時の森』(ともに日本テレビ)にはモノのプロとして出演するなど、テレビ、雑誌、WEBなどメディアに多数出演中。
Official Website
https://monomax.jp/
※記事の内容は取材当時のものです
