さようなら、ギャングランド

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著者：東山彰良
発売日：2005年8月25日
価格：1,980円(税込)

判型：四六判
ページ数：282P
ISBN：4-7966-4795-3

猫（！）をめぐるトラブルがきっかけで、ストリートギャングの“ヒーツ”と“マングース”が抗戦状態に突入。その調停役をボスチームの“ブリッツ”がかって出た。春清はヒーツのメンバーとして調停の場に臨むが、そこには思いもかけない謀略がはりめぐらされていた。春清、ポン引きのシド、娼婦ニニ、リトルコリアのボス・ピッグスキン白（ペグ）……それぞれの思惑が交錯し、停電のため都市機能が麻痺した暗黒街（ギャングランド）で大戦争が始まる。

今回の舞台となるブームタウンは三つの都市をごちゃ混ぜにした架空の街。博多、台北、デトロイト。台北は生まれた街で、博多は育った街。デトロイトはE.レナード師匠の小説や映画によく出てくるし、マービン・ゲイやリトル・ソニーのCDもしょっちゅう聴いてるし、芸能人を知っている感覚でよく知っている街。そのブームタウンでのギャングたちの真夏の一夜。願わくは男汁したたる熱血ファンキー・ビートが聴こえますように。

東山彰良

文庫化して、2008年10月04日に宝島社文庫『さようなら、ギャングランド』を発売しました。

東山彰良(ひがしやまあきら) プロフィール

1968年台湾で生まれ、福岡県で育つ。『逃亡作法　TURD ON THE RUN』（宝島社）にて第1回『このミステリーがすごい!』大賞銀賞・読者賞を受賞し、2003年にデビュー。『路傍』（集英社）で第11回大藪春彦賞を受賞。著書に『ワイルド・サイドを歩け』『ラム＆コーク』『さようなら、ギャングランド』（以上、宝島社）、『イッツ・オンリー・ロックンロール』『さすらい』（ともに光文社）、『ジョニー・ザ・ラビット』（双葉社）などがある。