『このミステリーがすごい!』大賞
第5回 2007年 大賞受賞作
生体認証システム、新型警備ロボット……技術の粋をつくした 難攻不落の研究所を突破(ブレイクスルー)し、1億円を手に入れろ!
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【最終選考委員コメント】
■よくできた設定の金庫破りサスペンス現代版 (大森 望) ■侵入ゲームというアイデアと 軽快な活劇演出に惹かれた(香山二三郎) ■豊富なアイデアとセンスある文体、 そして斬新性(茶木則雄) ■潜入、工作、脱出という強奪ものの 基本ストーリーが芯にある(吉野 仁) |
懸賞金1億円の一大イベント〈ブレイクスルー・トライアル〉に参加することを決めた、門脇と丹羽。それは、技術の粋をつくした難攻不落の研究所に侵入し、制限時間12時間以内に、所定のものを持ち帰るというものだった。彼らにはそれぞれの過去があり、このイベントで優勝することによって人生を変えようと考えていた。
ひょんなことからイベントに紛れ込んだダイヤモンド強盗犯グループ、保険会社の依頼で、その強盗を追う私立探偵、研究所の守りを固める叩き上げ頑固一徹の管理人、ライバル会社から派遣されたスパイチームなどが参加を表明し、それぞれ思惑を胸にイベントに集結する。侵入者を阻むため、各所に設けられた指紋、静脈、虹彩などの生体認証。さらには、凶暴な番犬や新型警備ロボットの一群など、数々の障害に立ち向かい、突破するのはどのチームなのか。 |
- 文庫化して、2009年03月05日に宝島社文庫『ブレイクスルー・トライアル』を発売しました。