『このミステリーがすごい!』大賞
第5回2007年 優秀賞受賞作
選挙の行方、妨害工作の謎、ヒロイン自身の秘密など、
複数のプロットが交錯し、先を読まずにはいられない。吉野 仁(書評家) |
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衆議院補欠選挙をめぐる陰謀と暴露を描いた、 サスペンスあふれる本格的な選挙小説 |
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私立大学で教鞭をとり、犯罪被害者救済活動を続けてきた大原奈津子は、衆議院統一補欠選挙東京6区への出馬を決める。
前議員の田所孝夫がセクハラ事件を起こし、その失職に伴う補選だった。そんな折、元犯罪者の顔写真や所在等を記したビラを撒いて騒ぎを起こしていた「凶悪犯罪抑止連合会」という実体不明の団体から奈津子宛てに、推薦状が届く。不審な団体からの支持は選挙を不利にするため、奈津子は、教え子の夫で元刑事の平澤栄治に相談する。栄治は抑止連の正体を突き止めるべく、捜査を開始した。 選挙を知り尽くした策略家・森崎啓子や抑止連との関係を書きたてる雑誌記者・井端純平のキナ臭い動きに翻弄されながらも、栄治の捜査によって補選のカラクリが見えてくる……。 選挙と、その周辺に渦巻く数々の策謀、さまざまな人物の思惑が交錯し、それぞれの企みが絡み合うなか、開票日が近づく。 |
- 文庫化して、2009年05月09日に宝島社文庫『当確への布石(上)』を発売しました。
- 文庫化して、2009年05月09日に宝島社文庫『当確への布石(下)』を発売しました。