ホラー小説でめぐる「現代文学論」

宝島社新書

ホラー小説でめぐる「現代文学論」

高橋敏夫教授の早大講義録

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著者:高橋敏夫
発売日:2007年10月9日
価格:792円(税込)

判型:新書判
ページ数:223P
ISBN:978-4-7966-5904-8

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早大学生アンケートで「一番おもしろい授業」
私たちが直面する「壊れ」の時代
ホラー文学から、現代日本の“壊れ”
に切り込むスリリングな講義。
一般社会人に向けて新書化!
問題は起こり続けるのに、解決は遠のく…。
私たちは現代社会という乗り物で、ホラーと乗り合わせている。

◎宮崎勤事件とは、酒鬼薔薇事件とは何だったのか
◎小説で、映画で、漫画で…。現代に増殖するホラー性
◎「現代社会」と「わたしたち」の“壊れ”が見える
◎人はなぜ“ホラー的なもの”に魅せられるのか?

目次

  • まえがき

    ■第一回講義 発端─ふくらんだ風船がパチンとはじけるように…
    ■第二回講義 遭遇─まずは壊れた人間からあらわれる
    ■第三回講義 時代─1990年前後からはじまった「解決不可能性」の時代
    ■第四回講義 閉塞─「壊れ」はアメリカから日本へ、そして…
    ■第五回講義 魅惑─人はなぜホラーに魅せられるのか?
    ■第六回講義 出現─社会的惨劇は、果てしなく連鎖する
    ■第七回講義 反動─悪しき者をたたけば、善き者は救われる
    ■第八回講義 戦争─なぜ戦争は、はじまるとすぐ見えなくなってしまうのか
    ■第九回講義 突破─さらに下方へ、奥底へ、壊れの暗闇へ、別な世界への通路として

    あとがき

高橋 敏夫(たかはし としお) プロフィール

1952年生まれ。早稲田大学第一文学部日本文学科卒業。早稲大学大学院文学研究科博士課程修了。日本近・現代文学、文学理論研究。関東学院女子短大を経て早稲田大学文学部・大学院教授。
学 生時代より時代と社会を強く意識した文芸評論家として活躍、しだいに演劇・映画・マンガ・音楽などへと対象をひろげる。『嫌悪のレッスン』(三一書房)、 『ゴジラが来る夜に』(集英社文庫)、『絶滅以後』(論創社)ほか著書多数。『理由なき殺人の物語・大菩薩峠論』(廣済堂ライブラリー)からはじめた時代 小説評論では、『藤沢周平・負を生きる物語』(集英社新書)で第十五回尾崎秀樹記念・大衆文学研究賞受賞。ほかに『藤沢周平という生き方』(PHP新書) など多数。学部での講義『ホラー論・怪物論』は、学生アンケートで「早稲田で一番面白い授業」に選ばれた。

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