暴力団とその共生者が、最強プレーヤーとなった、
日本株式市場の戦慄!!
日本株式市場の戦慄!!
元証券マン、金融ブローカー、投資顧問、大物仕手・西田晴夫――。
「闇の金主」の代理人が企業に迫る、「悪魔の取引」とは?
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経済汚染の舞台裏を描く金融エキスパートの手記!
市場を荒廃させる虚業と暴力のコラボレーション
日本の証券市場の荒廃は、今、突然始まったわけではない。80年代のバブル崩壊から現在に至る20年間、証券業界の裏側では、中江滋樹が率いた「投資ジャーナル」グループの残党に始まり、先ごろ解散した「日本ベンチャー協議会」に至るまで、株価操縦的な手口で仲間内の富を拡大させていく錬金術人脈が、連綿と維持されてきた。暴力団が証券市場から莫大な資金を得られるようになったのは、こうした人脈の少なくない部分を「共生者」として取り込んでいるからなのだ。(本書の「まえがき」より)
- 改訂・改題し、文庫化して、2009年06月05日に宝島SUGOI文庫『株式市場の黒幕とヤクザマネー』を発売しました。
目次
- まえがき
序章――最後の大物仕手
東の加藤暠、西の西田晴夫
東京ガールズコレクションとの意外な関係
最上恒産・早坂太吉を喰った札付きの共存者 ・・・ほか
第1章――N氏銘柄
「シルバー精工」株価20倍暴騰の舞台裏
仕手戦に勝つための黄金律
カモは信用売りする投資家 ・・・ほか
第2章――六木会人脈
西田スタイルの投資勧誘法
大学時代から空売りで儲ける
中江滋樹VS西田晴夫 ・・・ほか
第3章――西田帝国とソフトバンク
ソフトバンク“北尾軍団”の闇
「孫正義が注文を出しているのでは?」
仕手の錬金術にそっくりの「含み資産経営」 ・・・ほか
第4章――帝国スキームの逆流
タックスヘイブンの西田ファンド
“ヤミ金”五菱会のマネロンと同じ手口
私募CBでボロ会社をしゃぶり尽くす ・・・ほか
第5章――共生者の群れ
ブローカー、経済ゴロ、ヤカラ、詐欺師
起業家と暴力団を結びつけるもの
ゼクー利権の黒幕たち ・・・ほか
第6章――ファイナンス中毒
投資組合を使ったスキーム第1号
銀行に潰された「キムラタン」のファイナンス
東大出公認会計士のアイディア ・・・ほか
終章――金融アウトロー2.0
「一石三鳥」を狙った新株予約権の画期的スキーム
共生者たちの仲間割れ
錬金術の舞台は市場外に移った ・・・ほか
あとがき