犬飼会長が考える日本サッカーの進むべき道
日本サッカー協会会長・犬飼基昭氏が、日本サッカーの過去、現在、そして未来を語る新書です。プレーヤーとして戦った経験、ビジネスマンとして国内外で活躍した実績、浦和レッズをビッククラブに育て上げた手腕など、著者の功績は大きい。そして今、日本サッカー界のトップとなり、今後どうサッカー界を牽引して行くのかが大いに注目されている。本書では、「日本らしいサッカー」を目指し、日本代表チームをどう進化させ、強化するかなどのビジョンをはじめ、Jリーグ・シーズン移行の意義や社会におけるスポーツのあり方なども存分に語っていただき、サッカーファンはもちろん多くの人たちが興味深く読める内容になっています。
目次
- はじめに
第1章 「日本らしいサッカー」を目指して
日本人が納得できる、誇りに思えるサッカーを/サッカーでは今日有効な戦術が明日には陳腐化してします/FIFAワールドカップドイツ大会。世界のサッカーの進化は予想以上だった/カタール代表戦に見えた日本らしいサッカーの形/岡田監督によって、選手の持っている力が引き出されている・・・ほか
第2章 日本サッカーを強くする「育成」と「強化」
選手にはプロとして社会から尊敬される存在になってもらいたい/一流と評される選手を輩出するため、育成に変革を/2015年、世界のトップ10に入るために/育成時代を指導するコーチを養成しなければならない/子どもたちがしっかりと納得するまで語り合うコーチの姿・・・ほか
第3章 サッカーを始めた頃からの歩み
プレイヤー犬飼基昭の日本サッカーリーグ時代/全国大会優勝の凱旋パレード。浦高イレブンに憧れた/憧れの県立浦和高校で早朝練習に明け暮れた3年間/代表選手として臨んだアジア・ユース大会の思い出/大学サッカーで顔を合わせたライバルたち・・・ほか
第4章 「プロ」を問い続けた浦和レッズ時代
長年の希望が叶い、浦和レッズの社長に就任/経営判断の基準は浦和の人たちのためになるのか、ならないか/チームの変革は雨漏りするクラブハウスの建て替えから/選手のプロ意識を引き出すため、施設の改善を進める/積極的な補強は経営の核であるトップチームを輝かせるため・・・ほか
第5章 日本サッカーの未来に向けて
11項目のプレジデンツ・ミッションの前進を/3つ、4つのビッグクラブがJリーグを引っ張る時代へ/ドイツのゴールデンプランが教えてくれること/文武両道よりも文武平等でスポーツの輪を広げていきたい/世界のサッカーの進歩に日本が追いついていくために・・・ほか
あとがき