「うつ病=こころの風邪」を誤解していませんか?
反響を巻き起こした『擬態うつ病』の続編!
ありがちな20の症例で徹底診断!
大反響を巻き起こした前著『擬態うつ病』(宝島社新書)の続編。前作で警鐘を鳴らしたように、いまや定番となった「うつ病=こころの風邪」というフレーズがあらぬ誤解を生み、さまざまな問題を引き起こしています。「会社に行くとうつになる娘」「なんでもうつ病のせいにする妹」「逆切れするうつ病の部下」…… ほか、彼(女)たちは本当にうつ病なのでしょうか? 本書では、身の回りでありがちな20の症例をテキストに、「本物のうつ病」と「擬態うつ病」との違いを平易な言葉で解説。両者の違いを明確にすることで、「うつ病」治療の現状に一石を投じ、「うつ病」患者本人に対して、より適切で有効な処方箋を提示していきます。
目次
- まえがき
序章 この人、ホントにうつ病なの?
1章 うつ病は治ります
ケース1 「うつ病が治りました」
ケース2 「うつ病が治ってきました」
ケース3 奇跡の生還
2章 うつ病・カオスの時代
ケース4 「うつ病だから仕方がない」
ケース5 ストレスが重なってうつ病に?
ケース6 イライラが激しい妻
ケース7 被害妄想の部下
ケース8 ブログ「うつ病日記」を書く友人
ケース9 自分がうつ病とは受け入れられない
3章 擬態される、うつ病
ケース10 なんでもうつ病のせいにする妹
ケース11 「うつ病でない」と診断された母の自殺未遂
ケース12 「とりあえず受診を……」!?
ケース13 充実の休職生活
ケース14 副作用のない抗うつ薬のできる日を夢見て――
ケース15 自分の立場が悪くなると、うつ病を言い訳にする
4章 うつ病・カオスの時代・医学界篇
ケース16 私は自分を甘やかしているだけでは?
ケース17 不当なリストラ
ケース18 妻との死別
ケース19 医師によってこんなに診断が違う?
ケース20 攻撃的な「うつ病」
終章 こころの風邪は、うつ病ではない