アメリカと中国「G2」時代へ!
どうなる日本!!
『サブプライム問題とは何か アメリカ帝国の終焉』『サブプライム後に何が起きているのか』で計23万部のベストセラーとなった金融ストラテジストの新刊。100年に一度の不景気を招いた「アメリカ流資本主義」でガタガタになった米国経済を復活させるために、オバマはどんな戦略を選んだのか。またアメリカが中国に接近する理由とは?そして今後の世界経済はどうやって復活するのか、ということを解き明かします。その中で民主党政権になった日本がとるべき道筋について、政策および年金などの点からアプローチが加えられており、興味深い一冊です。
目次
- プロローグ
G2の時代―アメリカと中国が双頭のリーダーになる
アメリカの「転落」
米国の計算違い
…ほか
第1章 オバマの出現
新しいパラダイムがやってきた
“身内”に容赦しなかったオバマ大統領
ベアー・スターンズ救済の真の目的は「JPモルガンの救済」
…ほか
第2章 金融危機は繰り返す
「楽観」と「恐怖」がバブルとその崩壊を招く
人間は“感情”に支配される動物
通貨の無制限発行時代の到来
…ほか
第3章 アメリカ流資本主義とは何だったのか
転換期を迎えるアメリカ流資本主義
カネの増殖が最大の目的
民主主義と対立する「株式主義」
…ほか
第4章 社会主義に舵を切ったアメリカ
ブッシュからオバマへ
ブッシュ時代の“反作用”
GM破たんはアメリカの縮図
…ほか
第5章 米中融合――G2時代の幕開け
G2時代が始まった
米中は持ちつ持たれつの国際協調
歴史的大勝利
…ほか
第6章 グローバル化がもたらしたもの
資本主義と民主主義。“仮面夫婦”の終わり
「民主主義」と「資本主義」の相性はよくない
バラ撒き国家の通貨価値は下落する
…ほか
第7章 先進国日本が進むべき道
ガラパゴス・ジャパン
生き延びようとする企業と「ハケン切り」
非正規雇用という制度自体が悪いわけではない
…ほか
あとがき