虚妄の巨大部数、新聞業界のカラクリ!
数千万部を誇る巨大メディア水増しのトリック!
政界、世論を支配する権力メディアの恥部。
新聞ビジネスが危機に直面している。それでもなぜ、日本の大手新聞社はいまだに潰れていないのか?新聞社はこれまで、再販制度の恩恵にあずかって、優越的な地位を利用しながら、実配部数以上の新聞を販売店に購入させてきた。俗に「押し紙」と呼ばれるこの行為が支えてきたのは、広告収益をはじめとした巨大な新聞ビジネス、情報権益だ。かさ上げされた部数を武器に、新聞社が展開してきたビジネスモデルに今、亀裂が入る!新聞ビジネスのカラクリを正面から解き明かした渾身のリポート!
目次
- はじめに――新聞のブラックボックスへ
第1章 朝・毎・読――没落の真相
朝日新聞に差し出された「念書」
ネットの告発に連続訴訟で応じる読売新聞
中央紙の経営悪化が止まらない
…ほか
第2章 欺かれる広告クライアント
「押し紙」の仕組み
「押し紙」で得られる販売収入の額とは?
補助金で「押し紙」を買い取らせる!?
…ほか
第3章 「押し紙」が支えてきた新聞ビジネス
30年前から問題化していた「押し紙」
読売――「北田資料」で1980年代から「押し紙」が問題に
朝日――10月になるとABC部数がなぜかアップ
…ほか
第4章 水増しされる折込チラシ
“どんぶり勘定で受注”のデタラメ
YouTubeに流れたチラシ回収現場の動画
ABC公査のグレーゾーン
…ほか
第5章 NOと言えない販売店
新聞社が「押し紙」を否定する“論拠”
部数の「虚偽報告」を強制したのか否か?
読売の販売店改廃を認めなかった福岡高裁
…ほか
第6章 誰も書けなかった「新聞拡張団」
戦前からあった“恫喝セールス”
景品は電子レンジに自転車!?
朝日――部数を拡大しなければ言論の自由は守れない!?
…ほか
第7章 部数至上主義と世論誘導
政治家と政治記者の特別な関係
世論誘導の背景に巨大部数が!
記者クラブを介した恣意的な情報操作
…ほか
第8章 政界工作の大罪
日販協と新聞族議員の“絆”
「中川秀直先生に恩返しをする機会が……」
政治資金のばら撒き――山本一太議員に800万円が!
…ほか
あとがき