『このミステリーがすごい!』大賞
第8回(2010年)大賞受賞作
選考委員が驚愕した衝撃の問題作!
『ブレードランナー』の独創的近未来、
『AKIRA』の疾走感、
『時計じかけのオレンジ』の暴力。
21世紀不良少年はもうひとつのTOKIOを漂流する。
捨て子の「白」を拾ったがために、大きく狂いはじめる主人公の人生。家族は村八分に遭い、主人公はクラスメイトから生々しく陰湿ないじめを受ける。村を出た主人公は港町に流れ、やがて大都会・東暁〈とうぎょう〉を目指すことに。生き抜くために悪事に手を染め、殺伐とした東暁で地べたを這いつくばって生きる主人公が唯一気にかけていたのは、村に置いてきた白のことだった――。
※この作品はフィクションです。実在する人物、団体等とは一切関係ありません。
単行本化にあたり、第8回『このミステリーがすごい!』大賞作品、太朗荘史郎『快楽的・TOGIO・生存権』に加筆しました。
- 文庫化して、2011年03月04日に宝島社文庫『トギオ』を発売しました。
目次
- 第一部 山村
第二部 港町
第三部 東暁
第四部 真紅の鷲