「俺の音楽をジャズと呼ぶな!」
自ら創造した音楽を想起させる“帝王”の凄まじい言葉の爆発――。
遺されたインタヴューを厳選編集。
没後20年、もうひとつの『自叙伝』完成!
自らの音楽において常に進化を続けたマイルス・デイヴィス。生誕85周年、没後20周年の節目にあたり、人間マイルスとその音楽の変遷を時代とともに追う大インタヴュー集を刊行。日本未発表の貴重な声も多く含まれ、音楽・人生・時代・社会に対する想いを語るおなじみ“マイルス節”のあいまには時折優しさがのぞくことも。“真実のマイルス”に、従来のファンは新しい驚きを覚えるでしょう。インタヴュー全28編、本文494ページ。
目次
- はじめに 中山康樹
01 1957年11月26日/ジョージ・アヴァキャン
マイルス・デイヴィスによる自画像
02 1958年12月/ナット・ヘントフ
マイルス・デイヴィスとの午後
03 1964年8月/ライオネル・オレイ
マイルス・デイヴィス:勝者がすべてを独占する
04 1968年1月22日/アーサー・テイラー
俺には観客の手を握る必要がないのさ
05 1969年5月/ジョン・パルチェウスキー
マイルス・デイヴィスという人物:生暖かい記憶
06 1969年/レス・トンプキンス
レス・トンプキンスとの一問一答
07 1970年3月23日/ヒューバート・サール
マイルス・オブ・ミュージック
08 1970年5月26日/アル・アロノヴィッツ
国宝
09 1970年9月/アル・アロノヴィッツ
色褪せた青い花
10 1971年11月27日/クリス・アルバートソン
マイルス・デイヴィスの仮面を剝ぐ
11 1972年/レナード・フェザー
マイルス
12 1973年3月21日/スティーヴン・デイヴィス
俺のエゴは上等のリズム・セクションを求めるだけだ
13 1975年/ジミー・ソーンダズ
北イリノイ大学におけるインタヴュー
14 1976年後期~1977年初期/メアリー・ブリングル
マイルスと共に映画を
15 1970年代後期/エリック・ニセンソン
ダフィー・デイヴィスとの交遊
16 1980年8月3日/キシュー・マンウォー
ニューヨークのマイルス・デイヴィス邸への電話インタヴュー
17 1981年6月28日/ジョージ・グッドマン・ジュニア
俺はホーンを取り上げて思い切り吹くだけだ
18 1982年3月/シェリル・マッコール
ザ・マン・ウィズ・ザ・ホーン
19 1980年代中期
ラジオ・インタヴューからの抜粋
20 1983年9月29日/デイヴィッド・ブレスキン
マイルスに関する探究:トランペッター人生におけるテーマとヴァリエーション
21 1986年1月/ベン・シドラン
マイルス・デイヴィス
22 1986年5月/ニック・ケント
プリンス・オブ・ダークネスによって輝きを放つ
23 1987年10月/ロバート・L・ダワーシャック
マイルス・デイヴィス:不可視の芸術におけるピカソ
24 1987年12月20日
ゲストDJ:マイルス・デイヴィス、デヴィッド・サンボーン、ジョー・“フォーリー”・マクリアリー
VH1の『ヴィデオ・ヒッツ1:ニュー・ヴィジョンズ・ディスクジョッキー・ショー』より抜粋
25 1989年5月/ピーター・ワトラス
不断の反逆者:マイルス・デイヴィス
26 1998年4月9日/マイク・ツワーリン
ザ・プリンス・オブ・サイレンス
27 1998年7月23日/マイク・ツワーリン
画家マイルス:色彩豊かな流線
28 1998年8月5日/マイク・ツワーリン
『ディンゴ』――映画スター、マイルス
あとがき 中山康樹