スキャンダル続出!
八百長・大麻・野球賭博
「かわいがり」・暴力団――
国技を蝕む「拝金主義」の実態
25人の大量処分者を出した大相撲八百長問題。相次ぐ不祥事の根底に流れるものは、心技体の探究を忘れ「カネ」に走った親方と力士たちの堕落だった。昭和33年に大相撲記者となって以来、半世紀以上にわたり土俵を見守ってきた著者が、大相撲の危機の本質と病巣を的確に摘出する。新弟子暴行死事件、大麻事件、暴力団と賭博、朝青龍問題、相撲記者クラブ、そして八百長問題――国技崩壊の本質を問う、日本人必読の書。
目次
- はじめに
第1章 「八百長」の罪と罰
私がみた元・春日錦の人間性
「八百長擁護論」の大きな間違い
若き日の「佐田の山」が流した涙
…ほか
第2章 朝青龍の大罪
あるハイヤー運転手の話
「稽古で負けて泣く力士」
外国人力士と「品格問題」の歴史
…ほか
第3章 不祥事の連鎖
「17歳序ノ口力士」の不審な死
無断で火葬の準備を進めていた時津風親方
力士は「カネの成る木」
…ほか
第4章 崩壊した師弟関係
弟子に訴えられる親方
伸び悩めば「お払い箱」の外国人力士
見透かされた親方の「打算」
…ほか
第5章 相撲協会の深い闇
「公益法人」をめぐる迷走
「17億5000万円」の赤字決算
北の湖理事長の功罪
…ほか
第6章 「相撲記者クラブ」の憂鬱
「変わり者記者」の言い分
日本最古の記者クラブ
長年続く「ゴルフコンペ」親睦会
…ほか
あとがき