犯罪への協力を依頼された情報屋が明かす、
“迷宮入り”殺人放火事件の全真相。
日中クライムネットワーク、
戦慄の実態。
第1級の犯罪ノンフィクション
実行犯は日本人2人、中国人3人。
奪った金は10億!
未解決事件の真犯人を特定する第一級のクライム・ノンフィクションが登場! 2009年5月25日未明、東京・板橋区の1000坪を超える豪邸に何者かが侵入し、資産家夫婦を殺害したうえ、家に放火して逃亡。資産家宅の焼け跡には、約1000万円の1万円札が残されていました。本書は、犯罪計画に誘われた「情報屋」から1年にわたって証言を引き出し、独自のウラ取り調査を進めたものです。実行犯は日本人2人、中国人3人。奪った金は10億円。中国人犯罪グループと暴力団のドロップアウターが形成する“犯罪情報ネットワーク”の全貌とは?そして実は、警察の手に実行犯の大半がすでに落ちているのに、いまだに逮捕・起訴されていないミステリー……現代型ハイブリッド情報犯罪の恐怖をたんたんと綴る久々の大型犯罪ノンフィクション!
目次
- まえがき
容疑者の相関図
事件現場周辺地図
第1章 情報屋
真犯人の写真
実行犯の濡れ衣
「いくらあったの?」「とりあえず、10億」
欠けている真実
第2章 魔物が棲む町
焼け跡で見つかった大量の1万円札
銀行に金を預けない“高額納税者”
瀬田夫人の連れ子の告白
メディアが追った怨恨説
魔物が棲む「場末スナック」
第3章 真犯人の供述
時速170キロのカーチェイス
無軌道と不合理
「わ」ナンバーのレンタカー
本ボシは「墨田事件」と同じメンバー
捜査本部が過剰反応した産経の記事
…ほか
第4章 惨劇前夜
闇社会のアイディアマン
日中混成グループの結成
盗品の流通センター
取り分は「日本人が3割、中国人が7割」
手段を選ばない福建人
…ほか
第5章 暴力団崩れ
ヤクザ相手の金貸し
「板橋にいい“現場”がある」
産経新聞の混乱
覚せい剤のソムリエ
警戒警報
…ほか
第6章 残留孤児の血脈
大迫襲撃事件の実行犯と板橋事件の容疑者
K号事件、武田一味との違い
中国人グループ主導説の根拠
犯罪者の経験値
中国残留孤児の物語
…ほか
第7章 首魁の正体
倉田憲治の影を追って
ナイフに対する尋常ならざる執着
暴力団も出し抜く極めつきのワル
偽装残留邦人
協力依頼
…ほか
あとがき