脳をくすぐる「言葉の感触」
語感がもたらす秘密を知れば、恋も仕事も思い通りになる!
●「やれやれ」は女心をくすぐる魔法の言葉
●「でも」「だって」をやめれば人生が変わる
●家族を結ぶ呪文とは?
『ホンマでっか!?TV』で話題の、感性アナリスト・黒川伊保子。相手が「心地よい」と感じる音韻を上手く、タイミングよく使うことで、相手の懐にスッと入れる様々な例を紹介。「よしよし」は魔法の言葉、「ふっ」と吹くような溜め息で時間を止める、周囲と折り合いをつける「ゆ」のつく言葉……etc.。言葉を「媚薬」として使うための秘密のテクニックが満載。また、書き下ろしの「語感」をテーマにした男女の恋愛エッセイも収録。
目次
- 序章 ことばの本当の力
ことばとかたちを関連づける脳の力
恋人の心を開くことば術
第1章 情を伝える、息の音たち
は──
美人への道は「はい」に始まる
「は」は儚い
「は」は魔法的
美人のくちびる(1) 儚げの呪文
ひ──
「ひな」は癒しを伝えることば
「ひ」は情熱と冷酷を併せもつ
美人のくちびる(2) 「ひみつ」の秘密
ふ──
「ふと」で会話のシフトチェンジをする
美人のくちびる(3) 時間を止める呪文
…ほか
第2章 心を惑わす、ゆらぎのことばたち
や──
「や」で始まる名の女性は……
美人のくちびる(6) 女ごころを解く呪文
ゆ──
人生の目標を「夢」と呼んではいけない
「ゆ」はゆれて受け入れる音
美人のくちびる(7) 逢いたい人に逢う呪文
よ──
「ようこそ」「よろしく」は境界線を消すことば
美人のくちびる(8) 恋を永遠にする呪文
…ほか
第3章 親密感を作り出す、撫でることばたち
な──
「な」は後腐れがない親密感を作り出す
「夏の日」はなぜ懐かしい感じがするのか
美人のくちびる(10) この世でもっとも短い愛の告白
に──
親密なのに辛らつ、優しいのに厳しい「に」
美人のくちびる(11) 男ごころを翻弄する呪文
ぬ──
得体の知れない、つかみどころのない「ぬ」
「ぬるい」と「ゆるい」の違い
美人のくちびる(12) 情愛の呪文
…ほか
第4章 オトナの余裕を作り出す、停滞の音たち
だ──
「だ」は豊かで、だらしない
ことばのブレーキ
美人のくちびる(15) キスを誘う呪文
で──
「で」は甘く切ない余韻をかもし出す
なめらかな落ち着きがある
美人のくちびる(16) 理系男子は「でも」が好き?
ど──
「ど」は甘く包み込み、安定感、重量感がある
美人のくちびる(17) 不幸の呪文
第5章 執着をかわす、風の音たち
さ──
「さぁ」は気分を一新する
クールな印象の「さ」行音
美人のくちびる(18) リセットの呪文
し──
光を感じさせる「し」はブランド名に多用される
「し」は静かなのに刺激的
美人のくちびる(19) 威嚇の呪文
す──
なぜ日本人は「す」が好きなのか
美人のくちびる(20) まっすぐな呪文
…ほか
第6章 素直さを伝える、母音たち
母音のことばは飾り気がない、素の気持ちを伝える
イタリア人のキス、ドイツ人のキス
日本の乳首、フランスの乳首
アルデンテがわかるのはイタリア人と日本人だけ
あ──
潔さと開放感が「あ」の持ち味
ことばと意識の関係は深く、プリミティブ
古代日本人は「あ」で対話を始めた
美人のくちびる(23) 宝のような女になれる呪文
い──
「イチロー」の効用
美人のくちびる(24) 恋の呪文
う──
「う」は内にこもる、熟成を感じさせる
「嬉しい」は願いが叶ったときに出ることば
美人のくちびる(25) 思いの深さを伝える呪文
…ほか
終章 言葉は媚薬となりうるか
言葉の飴玉
ことばに惚れ直す
上質な男はヤ行音を使う
女を上げるくちびるの言葉
官能と音韻