死人石(しびといし)、涙石(なみだいし)、童石(わらしいし)…
不思議な石に隠された謎。
祖母の遺言により“奇妙な石”の存在を知った高校生の僕は、
「石コレクター」の老人と出会い
不思議な石の世界に引き込まれていく。
第11回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞作!自分が死んだら遺体の口に石を入れ、火葬後にそれを回収し、ある人物に届けて欲しい――。祖母の遺言を引き受けた高校生の木島耕平は、届け先で、風変わりな老人・林に出会う。石コレクターである林は、耕平が作った「死人石」に喜ぶが、祖母のことは記憶にないという。林に興味を抱いた耕平と生物教師のナオミは、とある石の捜索を依頼した。同じ頃、三重の山中で人体の一部が埋め込まれた“童石”が発掘され――。祖母の遺言の意味、林が石を集める理由など、奇妙な石をめぐる、時空を超えた物語の結末とは。「石がこんなにも官能的で、魅惑に満ちたものだったとは――」大森望さん(翻訳家・書評家)も推奨の伝奇ミステリーです。
※この物語はフィクションです。もし同一の名称があった場合も、実在する人物、団体等とは一切関係ありません。
- 改題・加筆修正して、2014年04月04日に宝島社文庫『コレクター 不思議な石の物語』を発売しました。