賞味期限偽装 社長の辞任 倒産の危機
10年前のどん底から
日本一人気のお土産菓子に――。
◆年間売上130億円
◆1日の製造枚数83万枚
◆北海道旅行客の3割が購入
◆海外でも大人気
北海道のお土産として不動の人気を誇る「白い恋人」。現在、その製造枚数は1日に83万枚。年間の売上は約130億円となっています。しかし、その道は決して順風満帆なものではありませんでした。2007年8月、「白い恋人」の賞味期限改ざんが発覚。商品は全品回収、製造・販売の停止に追い込まれ、「白い恋人」の発売を開始した1976年以降、初の赤字に転落しました。当時の社長は引責辞任。失墜したブランドイメージを回復させるため、全社を挙げての取り組みを開始しました。結果、売上はV字回復。2016年には売上高が4期連続で過去最高を更新しています。2007年、現場では一体何が起こっていたのか。ブランドイメージの復活をかけた取り組みとは何だったのか。なぜ、海外からの旅行客は「白い恋人」を選ぶのか。今後の販売戦略とは。「白い恋人」メーカー、石屋製菓株式会社の石水創代表取締役自らが、余すところなく語ります。
※「白い恋人」は、石屋製菓株式会社の登録商標です。
※本書に登場する人物の肩書き・組織名は文中に描かれた社会状況当時のものです。