宝島SUGOI文庫

兵法・入門 経営戦略における「勝利の法則」

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著者:西村克己/武田鏡村
発売日:2009年7月4日
価格:503円(税込)

判型:文庫判
ページ数:221P
ISBN:978-4-7966-7246-7

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孫子とクラウゼビッツ、コトラー、ポーターなど、
兵法叡智最新経営戦略
を有機的に融合した、究極の兵法経営書!

「100年に一度の不況」も
戦略的思考の極意を使いこなせば克てる!


経営戦略の歴史をさかのぼると兵法(軍事の戦略)が基礎にあることがわかります。たとえば「孫子の兵法」がもっとも推奨している有名な「戦わずして勝つ」とは、「戦争をしないで領土を手に入れること」であり、現代経営戦略でいうところの「M&A(合併・買収)」や「アライアンス(業務提携)」に通じるのです。

本書は、2002年4月に東洋経済新報社より刊行された『図解 戦略経営に活かす兵法入門』を改訂・改題し、文庫化したものです。

目次

  • まえがき
    「孫氏の兵法」の構成
    『孫子』と孫武

    第一章 時代を超えて語り継がれる戦略 「孫子の兵法」
     戦略1 兵法(軍事の戦略)は、経営の戦略 ■語り継がれた「孫子の名言」
     兵法1 戦略は時代を超えて語り継がれるほど魅力的 ●経営に活かす「孫子の兵法」の基本
     戦略2 企業は永遠に存続したい! ■中長期的な利益を稼ぐのが戦略の目的
     兵法2 企業戦争はリーダー次第 ●競争では「道・天・地・将・法」を知る
     戦略3 ビジネスチャンスを左右する経営姿勢 ■戦略選択の幅を広げ、適応力を高める
     兵法3 行動指針のチェックポイント ●彼我の徹底分析なしでは勝てない

    第二章 優勝劣敗の戦略・戦術
     戦略4 ビジョンの明確化 ■はじめの一歩は勝つためのシナリオ作り
     兵法4 戦略思考の重要性 ●勝利の見通しがあるかどうかが戦略会議のテーマ
     戦略5 選択と集中 ■限られた経営資源で成果を上げる方法
     兵法5 小が大に勝つ ●「集中・精鋭・奇襲」がポイント
     戦略6 勝負は差別化で決まる ■顧客ロイヤリティのある企業・製品を目指せ!
     兵法6 勝つは為すべきなり ●無敵の相手に勝利する戦略観
     …ほか

    第三章 勝利するためには何をすべきか
     戦略11 経営戦略の体系 ■経営戦略を実行する「錦の御旗」が「経営理念」
     兵法11 短期戦と長期戦 ●「速攻がよい、防衛ではダメ」が兵法の原則
     戦略12 基本戦略の策定(一) ■ドメインを決めて自社が有利な領域で戦う
     兵法12 中長期的な展望 ●戦いを目的化して敗れた上杉謙信
     戦略13 基本戦略の策定(二) ■コア・コンピタンスを活かした戦略を展開する
     兵法13 弱肉強食 ●徳川家康の人的資本増強策
     …ほか

    第四章 競争優位の戦略・兵法の定石
     戦略18 競争要因 ■M・ポーターは業界内部を支配する要因を五つ指摘する
     兵法18 戦略順位 ●知恵を用いた策略が最高の戦い方
     戦略19 三大基本戦略 ■M・ポーターは三つから一つを選び経営資源を集中せよと説く
     兵法19 兵力比別の戦法 ●競争の戦略と回避の戦略の違いをよく心得ておこう
     戦略20 競合の技術 ■「ランチェスターの戦略」では順位により柔軟な戦略を薦める
     兵法20 「合従」と「連衡」 ●ビジネスだけでなく外交政策や国内政治でも使われる常套手段
     …ほか

    第五章 競争回避の戦略・兵法の定石
     戦略24 同業他社間のアライアンス(企業提携) ■同業者の強者同士で強者連合を作る時代
     兵法24 「遠交近攻」の策 ●利害の及ばない遠方の国と手を結び、近接する国を攻める
     戦略25 異業種間でSCM(サプライ・チェーン・マネジメント)を導入 ■企業・組織の壁を超えて、その流れを管理する経営手法
     兵法25 「呉越同舟」の策 ●共通の敵信長に対して同盟を組まなかった浅井長政の大失敗
     戦略26 参入障壁を乗り越える ■新規参入に立ちはだかる壁「チャネル、技術、先行投資」
     兵法26 障壁突破の策 ●敵を弱体化させるために、二国を戦わせて知らぬ顔の半兵衛を決め込む
     …ほか

    第六章 経営資源集中の戦略・兵法の定石
     戦略29 経営資源の配分 ■PPMで事業構造を分析・把握し、投資配分を決める
     兵法29 戦略観を養う出発点 ●地形(市場環境)に応じて六種類の参入方法がある
     戦略30 「事業・資産・人材」のリストラ ■経営効率を追求し、少ない経営資源で成果を最大化するのが狙い
     兵法30 組織の六大敗因 ●敗北はいずれも将たる者の責任である
     戦略31 アウトソーシング(外部調達) ■競争力にならない業務を専門業者に委託する
     兵法31 人材の活用法 ●人材に機能を分担させて統率する家康流はマネジメントの要諦
     …ほか

    第七章 経営管理と統治の戦略・兵法の定石
     戦略34 組織の機能と効用(一) ■「企業は永遠に存続するもの」と考えて、人・会社は組織を作りたがる
     兵法34 小組織対大組織 ●小組織の利点を知れば大組織を活性化できる
     戦略35 組織の機能と効用(二) ■多くの人材が共通目的に向かい行動するには「錦の御旗」がいる
     兵法35 大義名分 ●リーダーは利害の対立を超えて、味方と敵を動かすものを知る
     戦略36 組織の構成(一) ■「命令系統の一元化」が階層組織の原則である
     兵法36 指揮権 ●大局は君主が指揮し、小局は部下が指揮する
     …ほか

    あとがき

西村 克己(にしむら かつみ) プロフィール

芝浦工業大学大学院客員教授、日経ビジネススクール講師。1982年、東京工業大学経営工学科大学院修了。富士フイルム株式会社を経て、1990年に日本総合研究所に移り、主任研究員として民間企業の経営コンサルティング、講演会、社員研修を多数手がける。2003年より芝浦工業大学大学院教授を経て2008年より現職。専門分野は、経営戦略、プロジェクトマネジメント、ロジカルシンキングなど。主な著書に『「持たないで」儲ける会社』 (講談社+α新書)、『1分間ドラッカー』『1分間コトラー』『1分間ジャック・ウェルチ』(以上、SBクリエイティブ)、『ゼロから始めるプロジェクトマネジメント大全』(大和出版)、『問題解決フレームワーク44』『戦略決定フレームワーク45』(ともに学研パブリッシング)、『ポーター博士の「競争戦略」の授業』(かんき出版)など120冊以上。

西村 克己 の他の作品

武田 鏡村(たけだ きょうそん) プロフィール

日本歴史宗教研究所所長。歴史作家。『大いなる謎・織田信長』(PHP文庫)など著書多数。「兵法」を担当。

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