「44年前のあの時、彼らは確かに若者だった
……若さゆえの愚かさとひたむきさが、胸に熱い」
柴田よしきさん推薦
1970年――女子大生はなぜ、夜のゲレンデで焼死したのか?
「私、女の子を産んだの、華(はな)って名づけた」。1970年の早春、仲間たちにそう告げた女子大生は、その直後、夜のゲレンデで炎に包まれて死んだ。20年後、それぞれの人生を歩む仲間たちの前に、美しく成長した華が現れる。やがて起こる二つの殺人。さらに歳月が流れて2014年、一連の事件の謎が解かれ明らかとなった驚愕の真相とは。恋と友情、そして人生の不条理を描く哀切な青春回顧のミステリー。
※この物語はフィクションです。もし同一の名称があった場合も、実在する人物、団体などとは一切関係ありません。