真広は間違いなく
十歳のときに死んだ。
けれど彼は「奇跡」を起こす
存在として戻ってきた――
十歳で突然死んだ幼なじみの真広は、養護教諭になった二十五歳の紗絵の前にいまも姿を現す。人々に幸福をもたらす「キセキ」として。世の中の奇跡のほとんどは、じつは彼ら「キセキ」たちがこっそり手助けすることによって起こっているという。真広はなぜ「キセキ」になったのか。そして、彼が最後に起こす奇跡とは……?第10回日本ラブストーリー&エンターテインメント大賞・最優秀賞受賞作。
※この物語はフィクションです。もし同一の名称があった場合も、実在する人物、団体とは一切関係ありません。
※刊行にあたり、第10回日本ラブストーリー&エンターテインメント大賞・最優秀賞受賞作、『奇跡33756』を改題・加筆修正しました。