2020年 第18回『このミステリーがすごい!』大賞 優秀賞 受賞作
自信にあふれた読者への挑戦状。
80ページにも及ぶ細緻な推理。
そしてすこぶる切実でワガママな名探偵。
これにわくわくしない人はいるだろうか?
――麻耶雄嵩(作家)推薦!
会心の受賞作! 青春本格ミステリー
文化祭で起きた殺人事件。
死亡時刻を1分単位で絞り込み、
犯人に迫る!
ひたすらロジックで詰めていく解決編の切れ味は鮮やか。“お化け屋敷の殺人”という、(僕の知るかぎり)ありそうでなかった設定もすばらしい。
――大森 望(翻訳家・書評家)
ロジカルな推理が目玉で、被害者が死んだ時間を突き詰めていくくだりはスリリングのひと言だ。
――香山二三郎(コラムニスト)
前半の思わぬ部分にトリックが仕込まれており、解決にいたるプロセスで何度も驚かされるなど、ミステリの面白さは十分すぎるほどだ。
――吉野 仁(書評家)
羊毛高校文化祭の2日目の午後、2年2組のお化け屋敷で、首吊り幽霊に扮していたクラス委員・旭川明日葉の絞殺死体が発見された。彼女に想いを寄せていた「僕」こと閑寺尚は、打ちひしがれながらもその仇を討つべく、クラスメイトの甲森璃瑠子とともに調査に乗り出す。幽霊役の彼女はいつ本物の死体になったのか。分刻みの“時間当て”で犯人を絞り込む本格フーダニット・パズラーの傑作!