「ETF」とは証券市場に上場する投資信託のことです。
つみたてNISAなどで積み立てている通常の投資信託と、個別株の“いいとこ取り”のような金融商品。
本書ではETFの特徴、コスト、儲かり度などを通常の投資信託と比べながら“良いところも悪いところも”包み隠さず紹介します。
米国ETFなら投資信託では買えない種類のものも、よりどりみどり。自分で売却指示を出さなくても、ほったらかしで分配金がもらえるETFは、老後の暮らしの「打ち出の小槌」的存在です。通常の投資信託に加えてぜひとも積み立ててください!
【桶井 道(おけいどん)よりメッセージ】
つみたてNISAやiDeCoで投資信託を積み立てる人が増えていますが、あなたは投資の「出口」について考えたことはありますか?
60歳や65歳で定年退職したら、長年積み立ててきた投資信託や預金などを少しずつ取り崩していくことになります。
いざ取り崩し始めるとき、たまたまリーマン・ショック級の大暴落がやってきたら?
リーマン・ショックまではいかなくても、2020年のコロナ・ショックのような下落が来たら? 下がる相場を見ながら淡々と取り崩せる自信が、あるでしょうか。
一部の証券会社では、投資信託の自動取り崩し機能があります。とはいえ、それも「売る」という「タスク」を自動のシステムに委ねているだけで、売ることには変わりありません。私なら不安を覚えます。
そんな人におすすめしたいのが「ETF」です。コツコツと積み立てていけば、分配金がもらえます。今月はいくら売却しようか、今年は資産の何%を売却しようか――こういった悩みとは無縁でいられます! 分配金だけでなく、価格そのものの値上がり益も見込めます!
しかも、ETFには通常の投資信託では買えない種類のものがたくさんあります。「米国増配株式」や「米国高配当株式」などは、その好例です。
ところで、本書の表紙(帯)に「投資信託だけでいいと思ってる?」と、やや挑発的な文言を記したことをお許しください。書店でできるだけ多くの人に手に取ってもらうために、キャッチーな、少し大げさなコピーを編集者さんと共に考えました。
私はコストの安い投資信託で資産運用する人を否定する気はありません。むしろ資産運用をしているということだけでも、すばらしいと思います。
ただ、ETFをコツコツ買って、分配金が定期的に振り込まれることの安心感を知っていただきたいのです。
本書では「ETF」について全く知識のない人でも学べるよう、初心者向けに解説しています。55本のETFをカタログ形式でまとめてあるので、「何を買えばよいか」も迷いません!
【目次】
第1章 なぜ億り人は投資信託ではなくETFを選ぶのか
第2章 ETFの儲かり度、メリット、デメリットを正直に検証
第3章 はじめの1本はS&P500の東証ETFを買えばいい
第4章 やはり本場はすごい! 米国ETFならよりどりみどり
※目次は分量が多いため、一部抜粋しています
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