第11回ネット小説大賞受賞作!
満月の夜だけ行ける喫茶店では、あなたの願いを後押しする、魔法の料理をお出しします。
生命力を閉じ込めたグミ、想い出を映すローズマリー・ティー、星空を閉じ込めたフルーツ・パンチ、時にはごく普通のココア。
不思議な料理が悩みを癒やす、14皿の物語。
何かを強く願うなら賀珠沼町(かづぬまちょう)にお行きなさいな
満月の夜にだけ現れる不思議な不思議な喫茶店〈喫茶月影(きっさつきかげ)〉がきっとあなたを笑顔にしてくれるはず
いのちがきらめく柘榴色の健やかグミ
あと少しだけ生きたいと願う男性には、生命力を閉じ込めたガーネットのグミを。
過去を巡る思い出しローズマリー・ティー
ママとケンカしたと泣く小さな女の子には、大切な記憶を映すハーブティーを。
旅立ちの日の晴れやかホットココア
静かな雨の夜。柔和そうな老人は、「ごく普通のココア」が飲みたいようで……。
町はずれの交差点では、満月の夜にだけ道が一本増える。その先にあるのが不思議な喫茶店「喫茶月影」。
悩みを抱える人が招かれるそのお店では、その人だけの、心をほぐす不思議なひと皿が味わえる。
柘榴石のグミ、想い出を映すローズマリー・ティー、夜空を閉じ込めたフルーツパンチ、時にはごく普通の一杯のココア。お代? あなたの笑顔です。
賀珠沼町(かづぬまちょう)のはずれにある七つ角の交差点。ここには満月の夜だけ、八つ目の角が現れる。その角を曲がると見えるのが、「喫茶月影」。願いを抱えた人だけが辿り着けるこのお店では、心を映す不思議な料理が食べられる。今宵、喫茶月影を訪れたのは、不眠症の画家、ママとケンカした女の子、挫折した音楽家、婚約破棄された冴えない青年……。あたたかな14皿の物語。
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