勘違い
渡良瀬探偵事務所・
十五代目の活躍
第17回
『このミステリーがすごい!』大賞
隠し玉
通夜のため実家に帰った竜一は、
ある少女に思い出話を請われる。
親友たちと挑んだ事件と
かけがえのない日々――。
話を聞き終えた少女は、
意外な真相を語り出す。
通夜のため実家に帰った八尋竜一は、久遠と
いう少女に「おじさんの思い出を教えて」と
請われた――。
小学生のとき「サルスベリの木の下には
死体が埋まっている」という噂をきっかけに、
江戸時代から続く探偵事務所の十五代目・
渡良瀬良平と行動を共にするようになった
竜一。
中学に入ると転校生の北川雪子も加わり、
三人で様々な事件に挑んでいく。
そして、話を聞き終えた久遠が語る真相とは?
※この物語はフィクションです。作中に同一の名称があった場合でも、実在する人物・団体等とは一切関係ありません。
※刊行にあたり、第十七回『このミステリーがすごい!』大賞二次選考作品「思い出質量パーセント濃度」を改題・加筆修正したものです。
目次
- ぼくの章 一 八尋竜一
ぼくの思い出の章 一 天立小学校墓荒らし事件
ぼくの思い出の章 二 公民館の犯罪
ぼくの思い出の章 三 ぼくらの関係
ぼくの思い出の章 四 流れ
ぼくの章 二 思い出の確率
僕の章 一 山田陽介
僕の章 二 可笑しくて
解説 千街晶之