『虐殺器官』に連なる未収録短編
「海と孤島」
本人による未発表コミック
「ネイキッド」
収録
日本SF界に大きな影響を与えた夭折の作家・伊藤計劃。2015年10月より『虐殺器官』『ハーモニー』『屍者の帝国』の劇場版アニメ化も決定しており、その存在感は没後6年経った今でも色褪せていません。本書では、伊藤計劃が遺した幻の未発表コミック「NAKIDS(ネイキッド)」や、初の短編にして未収録の「海と孤島」などを収録したほか、劇場映画情報、長短編の作品解説から著名な作家たちによる独自の「伊藤計劃論」まで、今まさに蘇らんとしている伊藤計劃に様々な角度から迫ったファンブックの決定版です!
執筆者紹介 伊藤計劃(いとう けいかく)/井上雑兵(いのうえ ぞうひょう)/奥村元気(おくむら げんき)/樫原辰郎(かしはら たつろう)/岸川真(きしかわ しん)/小財満(こさい みつる)/小浜徹也(こはま てつや)/佐藤亜紀(さとう あき)/佐藤哲也(さとう てつや)/多根清史(たね きよし)/中原昌也(なかはら まさや)/野田謙介(のだ けんすけ)/藤井太洋(ふじい たいよう)/藤田直哉(ふじた なおや)/山川賢一(やまかわ けんいち)/山形浩生(やまがた ひろお)
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伊藤 計劃(いとう けいかく) プロフィール
1974年生まれ。2007年に『虐殺器官』(早川書房)で作家デビュー。代表作に『ハーモニー』(早川書房)など。2009年没。遺稿となった『屍者の帝国』の冒頭試稿は円城塔により書き継がれ2012年に発刊された。
山形 浩生(やまがた ひろお) プロフィール
1964年、東京都生まれ。東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻修士課程およびMIT不動産研究センター修士課程修了。大手調査会社に勤務し、途上国援助業務のかたわら、翻訳および各種の雑文書きに手を染める。著書は『「お金」って、何だろう?』(共著、光文社新書)、『要するに』(河出文庫)など。訳書は『お金の改革論』(ケインズ著、講談社学術文庫)、『入門 オークション 市場をデザインする経済学』(ティモシー・P・ハバードほか著、NTT出版)、『ウンコな議論』(ハリー・G・フランクファート著、ちくま学芸文庫)、『21世紀の資本』(トマ・ピケティ著、共訳、みすず書房)、『動物農場〔新訳版〕』(ジョージ・オーウェル著、ハヤカワepi文庫)など多数。監修書は『まんがでわかる ピケティの「21世紀の資本」』(宝島社)など。
藤井 太洋(ふじい たいよう) プロフィール
1971年生まれ、作家。長篇第2作の『オービタル・クラウド』で日本SF大賞を受賞。
中原 昌也(なかはら まさや) プロフィール
1970年生まれ。小説家、ミュージシャン、画家。近著『中原昌也の人生相談 悩んでるうちが花なのよ党宣言』(リトルモア)、『知的生き方教室』(文藝春秋)。
佐藤 亜紀(さとう あき) プロフィール
1962生まれ。小説家。著書に『醜聞の作法』『金の仔牛』(共に講談社)、小説論に『小説のタクティクス』(筑摩書房)などがある。
多根 清史(たね きよし) プロフィール
『オトナアニメ』スーパーバイザー/フリーライター。著書に『教養としてのゲーム史』、共著に『超超ファミコン』など。