告白形式で謎に迫る、人間ドラマ!
第14回
『このミステリーがすごい!』大賞
優秀賞受賞作
このルーキーは見惚(みと)れる
ような球(ミステリ)を投げる。
有栖川有栖(作家)
伝説の投手をめぐる
謎の数々に魅せられた。
大野 豊(プロ野球解説者)
予想が空振りした後で、もう一度
曲がる五色の変化球に震えた!
大矢博子(書評家)
二十八年前、八百長疑惑をかけられてみずから命を絶った伝説の下手投げ投手K・M。行方不明になっていた千五百奪三振の記念ボールが発見されたのをきっかけに、彼を再評価する動きが起こる。作家の芹澤真一郎は、K・Mの伝記を書くべく関係者たちのもとを取材して回るが、彼にまつわる逸話にはいくつもの謎があった――。途絶した芹澤の原稿を引き継ぎ、野球嫌いの「あたし」が謎に迫る。
※この物語はフィクションです。作中に同一の名称があった場合でも、実在する人物、団体等とは一切関係ありません。