第17回『このミステリーがすごい! 』大賞受賞作
他の小説ならラスボスになる
狂気の男が主人公。
その男を恐怖で追い詰める哀しき怪物。
脳を奪われたような冷たい衝撃が読後に。
――川島明(麒麟)
TBS系毎週土曜
あさ9時30分より生放送
「王様のブランチ」ほか、
各メディアで話題!
連続殺人鬼を襲う
怪物の正体とは!?
強烈な個性に選考委員たちも瞠目!
ぶっ飛んだ設定のおもしろさに加えて、テンポのよさと意外性のあるプロットの魅力が光る。
――大森 望(翻訳家・書評家)
サイコパスの弁護士が謎の覆面男に襲われるという意表を突く出だしからはまった。
謎を追い始める展開もスリリング。
――香山二三郎(コラムニスト)
追う者と追われる者が次から次へと入れ替わる驚異の展開。なんといっても飽きさせない話運び、毒の強いキャラクターの描き方などにおいて、他より抜きん出ていた。勢いがあり、強い個性が感じられた。
――吉野 仁(書評家)
良心の呵責を覚えることなく、自分にとって邪魔な者たちを日常的に何人も殺してきたサイコパスの辣腕弁護士・二宮彰。ある日、彼が仕事を終えてマンションへ帰ってくると、突如「怪物マスク」を被った男に襲撃され、斧で頭を割られかけた。九死に一生を得た二宮は、男を捜し出して復讐することを誓う。一方そのころ、頭部を開いて脳味噌を持ち去る連続猟奇殺人が世間を賑わしていた――。