動物たちのストーリーには意外な「結末」があった?!
日本美術史上、最もミステリアスな国宝絵巻の「真実」に迫る
約100年ぶりの修復でわかった新事実!
謎が謎を呼ぶ国宝絵巻「約1000年前の姿」とは?
第1章 『鳥獣戯画』の謎
第2章 『鳥獣戯画』の時代
第3章 『鳥獣戯画』の作者を追え!
第4章 『鳥獣戯画』の動物たち
第5章 『鳥獣戯画』の真実
『鳥獣人物戯画』。猿や鬼、蛙などの動物たちが次々と楽しげな遊びに興じる姿を描いた、日本人なら誰もが知る国宝絵巻だ。だがその知名度の高さとは裏腹に、私たちは『鳥獣戯画』の何たるかを知らない。いつ制作されたのか。誰が描いたのか。何のために制作されたのか。そこには日本美術史上最大級のミステリーが隠されていたが、約100年ぶりに行われた平成の大修理によって、これらの「謎」は少しずつ解き明かされようとしている。その新発見は、本書監修の上野憲示氏による「上野復原論」を補完し、裏付けるものだったのである――。長年の『鳥獣戯画』研究の蓄積と、最新の調査・研究から得られた知見をもとに、『鳥獣戯画』の真実の姿に迫る、「謎解き美術エッセイ」の決定版!